Q209: 熱海市土石流災害(2021/7/3)
2021年7月3日10時30分頃、静岡県熱海市伊豆山の逢初川で土石流が発生しました。
国土交通省砂防部より引用
https://www.mlit.go.jp/river/sabo/jirei/r3dosha/210703_aizomegawa_07091800_taioujoukyou.pdf
【降雨状況】熱海観測所(静岡県)
災害発生までの総雨量(6月30日~7月3日10時):459mm
災害発生時の1時間雨量(7月3日10時):24mm
災害発生までの最大1時間雨量(7月2日20時、7月3日10時) :24mm
<資料>
国道交通省 砂防
https://www.mlit.go.jp/river/sabo/tyojikankouu.pdf
発災から1カ月経過
この度、航空機を活用した災害対応内容が、テララボのホームページに
発生から情報公開までの、詳しいプロセスがホームページに公開されています。
このブログを通してご紹介させて頂きます。
■テララボ ホームページより
①2021年7月8日
【第1報:熱海市土石流】
ドローン空撮「共通状況図(ベースマップ)」を作成、災害対策本部へ提供
https://terra-labo.jp/pressrelease/1524/
②2021年7月18日
【第2報:熱海市土石流】
ドローン空撮「共通状況図(住宅、道路、等高線等を追加)」を広域・高精度化し更新、災害対策本部へ提供
https://terra-labo.jp/pressrelease/1544/
③2021年8月4日
熱海土石流から約1カ月 テラ・ラボ ヘリ空撮で3次元地図作成
https://terra-labo.jp/pressrelease/1576/
上記の取組の流れ(①~③)を簡易的に説明します。
7月3日
災害発生→情報収集→飛行計画→移動
7月4日
現地入り→ドローン飛行(映像空撮)→災害関係者と情報共有・協議
翌日のフライト計画
7月5日
フライト計画再確認(データ取得箇所決定)
→ドローン飛行(3次元データ解析用空撮)→解析・オルソ画像生成処理
→ヘリフライト開始
→共有状況地図作成
→防災科研、自衛隊、警察、消防、報道機関等へ情報提供
7月6日
災害対策本部(熱海市長)へ情報提供
以降
ドローン・ヘリ飛行で、データの広域化・精密化のため継続的に情報収集
現場の差分抽出・2次災害の可能性調査
→ヘリ飛行(航空レーザー測量)にて、地形の起伏、堆積量など調査
→オルソ画像
オリジナルデータDSM(Digital Surface Model)
グランドデータDEM (Digital Elevation Model)作成
等、検証進行中(2021年8月4日時点)
各①~③のリンクでは、災害発生から、2次災害の可能性調査まで、詳細に記載されています。
これらの情報は、今後、無人航空機を活用される災害・救助活動等、携わる方々にも参考になる情報かと思います。
そして、この度、お亡くなりになられた方々、ご遺族、地域住民の皆様には、心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
現在、未だ行方不明の方々がおられます。一日も早く家族と出会えることをお祈りするとともに、消防、警察、自衛隊の方々、関係者の方々への敬意を表し、被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
テララボ・関係者の皆様
取組情報を公開して頂き有難うございます。