Q190: ドローン操縦士ライセンス制度導入(運航管理)
Q187/188/189に続き
「運航管理の方法」についてです。
2022年レベル4に向け、有人地帯上空に小型無人機を飛行させ、災害や物流などドローンの活用を必要とし、各企業・研究機関など様々な実証実験が行われています。
先日、福島RTFにてNEDO運行管理システム(UTM)の実証実験を見学させて頂きましたが、まさに飛行場の管制塔のように、モニターが沢山あり、機体の運行状況や気象状況など、機体を目視外でも、把握できるシステムが構築されているのを拝見させて頂き感激しました。
ここまで具現化するには大変だったと思います。
これらの実験を通す事で、様々な課題も見えてきていると言うこともあるようですが
一つづつ解決していく事で実現につながっていくものだと実感致しました。
今後、レベル4は下記の活用例として、必要性を求められています。
有人地帯における小型無人機の活用例としては、
• 陸上輸送が困難な地域での生活物品や医薬品などの配送、
• 散在する農地の作物の生育や害虫・病害の発生を空からまとめて広域的に確認、
• 人の手で確認しにくい街中の橋、建物や道を広域的に点検、
• 高齢化が進む地方の市街地などでの広域巡回警備などが想定されている。
都心の上空を飛行するのは、まだ先になると思いますが
先ず、災害や陸上輸送が困難な場所への物資配送は、非常に重要で緊急性もある為
ドローンならではの強みを活かし活躍したいものです。
今後のスケジュールは、下記のロードマップに明記されてます。
小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議 会においては、2022 年度の有人地帯での目視外飛行の実現及びそれに向けた本年度中の制度設計の基本方針の策定が盛り込まれたロードマップ ※が決定された。
※ 「空の産業革命に向けたロードマップ 2019~小型無人機の安全な利活用の
ための技術開発と環境整備~」(令和元年6月 21 日小型無人機に係る環境
整備に向けた官民協議会決定)
運航管理で必要な体制を一部ですがポイントをまとめました。
・全体を把握、管理ができる責任者(運航管理責任者)の配置
・機体の安全性(設計・製造過程等、基準に適合しているか検査された機体)
・機体の技術開発(自律的な衝突回避技術 等)
・操縦者の技能(機体種別・飛行方法ごとの操縦ライセンス取得)
・自動航行の状況を的確に判断した経路設定
・気象・電波環境など、的確な周囲の状況判断
・通信機器の精度(位置情報のタイムラグ 等)
・追加装備に係るコスト
・情報集約方法
・機体の整備体制
・リスクマネジメント 等
上記内容をみただけでも、多くの方々の協力がなければ具現化できない大きなプロジェクトだと思います。
今後も技術面・精度面と双方で検討されていくとの事です。
Q187~Q190と、「概要」「機体の認証制度」「操縦ライセンス」「運航管理」と4回に分け報告させて頂きましたが
その他にも
・被害者救済
・プライバシーの保護
・サイバーセイキュリティ
・土地所有権と上空利用
と、レベル4に向け、社会実装していく上では、環境整備も同時に検討を進めて行かなければならないなど、引き続き関係省庁等で情報収集し検討を進めて行かれるそうです。
2022年!
まだまだ、ドローンの進化は進んで行きそうですね。
<参考資料>
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/gijisidai.html
小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第13回)
日時: 令和2年3月31日(火)13時30分~14時30分
場所: 中央合同庁舎4号館 共用220会議室
議題:
(1)小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針について
(2)その他
<配布資料>
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計(PDF:599KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou1.pdf
資料2:小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針(案)(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou2.pdf
参考資料:「空の産業革命に向けたロードマップ2019」(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/sankou.pdf
【連絡先】
〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13
TEL:03-5575-5596
Q189:ドローン操縦士ライセンス制度導入検討(機体認定)
Q187/188に続き
「機体認証制度」及び「型式認証制度」の創設
について整理しました。
目的:機体の安全性が十分にあることを判定するため「機体認証」を取得する
カテゴリーⅡ・Ⅲの飛行申請の際は
「機体認証」が必要となり、義務付けになるか検討されています。
カテゴリーⅡ:比較的リスクの高い飛行(個別の許可・承認が不要)
機体:機体認証(義務・検討中)
カテゴリーⅢ:リスクの最も高い飛行(個別の許可・承認が必要)
機体:機体認証(義務)
「機体認証」って何?
現在、飛行許可・承認の際は、機体性能を審査する為に、機体仕様書・図面・写真・運用限界等を添付し、書面のみの審査でしたが、今後は機体の安全性能を厳格に審査することになる
という事で、「機体認証」が必要になるという事です。
「機体認証」については、P17記載
機体認証にあたっては、機体の安全性が十分にあることを判定するた め、国等は設計、製造過程及び実機検査を行うともに、その前提となる当該機体の運用限界を指定する必要がある。
また、効率的に機体認証検査を行うために、航空機同様に、その型式の 無人航空機の設計及び製造過程について検査を行い、基準に適合していると認めた場合に認証書を発行し、型式認証を行った型式の無人航空機は一機ごとの機体認証の際に設計及び製造過程の検査の一部を省略することが できる仕組みが必要である。
と記載されます。自分なりに解釈してみますと・・・
「型式認証制度」とは・・
申請に基づき、国や国等の機関が、機体メーカーが量産機として販売する
無人航空機の設計及び製造過程について検査を行い
安全確保及び環境保全の基準に適合しているか検査をし
認めた場合に、型式毎の「認定書」を発行する制度
「機体認証制度」とは・・
申請に基づき、国や国等の機関が、現状に基づき、申請する個々の機体が
無人航空機の設計及び製造過程、完成後の現状について検査を行い
安全確保及び環境保全の基準に適合しているか検査をし
基準に適合していると認めた場合に、1機ごとに「認定書」を発行する制度
検査内容は、下記の項目が記載されてます。
「機体認証」の検査項目
・機体設計
・製造過程
・実機検査
・運用限界の指定 等
(審査の省略及び民間能力の活用の検討等)
全国の無人航空機に対し適切に機体認証検査や修理改造検査を行うため には、民間能力の活用を含めた実施体制についての具体の検討が必要であ る。
例えば、
• 検査時に、国が指定した者により検査を受けた場合は、国による各 検査の一部又は全部を省略できる仕組み
• 製造者に対し、量産する場合は「型式認証」を取得することや、販 売する際には個々の機体についての検査もあわせて実施することを 義務化することにより、個別の利用者による検査負担を軽減する仕 組み
等
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計 P19
機体メーカーの「型式認証」があれば、各個人が申請する「機体認証」は一部省略できるなど、申請者の負担を軽減する事もできる仕組みを考えているという事
しかし、この内容を読んだ時は、これから機体メーカーは
販売する前に、認定機関から「型式認証」を取得し、販売する事になる。
現在は、認定書など取得しなくとも、メーカー判断で販売していますが
今後は、第三者機関を通し、認定書を取得しないと
販売できないスキームに変わっていくという事と理解しました。
この流れは、農林水産航空協会の機体認定を思い出します
農水協も、操縦ライセンス発行や飛行申請代行など対応して頂てますが
対象機は、必ず、事前に機体認定を先に行わないと対応して頂けなかったという事で
販売前に機体認定を取得しないといけないと、1月頃から、ドタバタと慌ただしかった事を思い出します。
今後、機体メーカーにとっては、「型式認証」を取得する事は、必要になってくるのかも知れません。
取得期間も含めた、スケジュール管理も必要になるので
今まで以上に前倒しに開発していかないと、発売までに間に合わなくなりそうです。
尚、「整備点検義務」「整備改造命令」も検討され
使用者は、製造者の指定の方法により、定期的に点検を行い
必要に応じて整備を行う事で安全を確保する仕組みができるという事です。
「機体認証」の有効期間(検討中)
・一定の有効期間を設ける
・更新の際に必要な検査 等
上記の内容は、まだ決定事項ではありませんが、既に官民協議会で基本方針のとりまとめをされているので、機体メーカーは、事前に内容を確認されていた方が良いと思います。
尚、「耐空認証」「機体認証」の位置づけが分かりづらかったので
下記、国交省HPの令和元年航空法改正による航空機装備品・部品の安全規制の変更について
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk11_000002.html
説明会配布資料P6がイメージに近いのかと思い、参考までに添付します。
http://www.mlit.go.jp/common/001307618.pdf
➁型式証明→無人航空機での「型式認証?」
機体メーカーが設計・製造段階で取得する証明書
①耐空証明→無人航空機での「機体認証?」
運航する前に、1機毎に証明書を取得する
型式認証が取得されていれば、一部検査は省略される
今後、無人航空機用に作成されると思いますが、先ずはこれで、内容理解を進めて行きたいと思います。
<参考資料>
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/gijisidai.html
小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第13回)
日時: 令和2年3月31日(火)13時30分~14時30分
場所: 中央合同庁舎4号館 共用220会議室
議題:
(1)小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針について
(2)その他
<配布資料>
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計(PDF:599KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou1.pdf
資料2:小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針(案)(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou2.pdf
参考資料:「空の産業革命に向けたロードマップ2019」(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/sankou.pdf
【連絡先】
〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13
TEL:03-5575-5596
Q188:ドローン操縦ライセンス制度導入検討(操縦士ライセンス)
Q187に続き、「操縦ライセンス」の内容を整理しました。
現在、飛行については飛行毎に操縦者の技能を飛行許可・申請の際、航空局で
随時確認し承認して頂いてますが
今後は、自動車や航空機と同様、あらかじめ国が操縦者の技能を厳格に審査し証明する制度(操縦ライセンス制度)の導入を検討しているという内容です。
ドローン操縦士も免許制度が導入されるようになるんですね。
POINT① カテゴリーⅡ・Ⅲの飛行は
「操縦ライセンス」が必要となり、義務付け検討されている。
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計(PDF:599KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou1.pdf
内容
カテゴリーⅡ:比較的リスクの高い飛行(個別の許可・承認が不要)
機体:操縦ライセンス(義務・検討中)
カテゴリーⅢ:リスクの最も高い飛行(個別の許可・承認が必要)
機体:操縦ライセンス(義務)
操縦ライセンスを取得する為の必要項目
・学科試験
・実地試験
その他
気象状況等を分析した適切な飛行計画の作成能力などの運行管理に係る能力も含む
操縦ライセンスの限定
・機体の種別
・飛行方法(目視内・目視外等)
いわゆる、自動車免許のように、種類(中型等)など、限定を付する事で検討
年齢制限
・一定の年齢制限を設ける
事故等の賠償責任を伴う可能性も生じる為、一定の年齢制限を設ける事で検討
身体要件
・視覚等による自機の状況確認や経路周辺の状況確認を適切に行える
最低限の身体要件を有する事
自動車免許取得条件と同じように視力検査するのかも知れません。
・法令違反等を行った場合、操縦ライセンスの取消
民間の講習団体の活用の検討等
(民間の講習団体の活用の検討等)
全国の無人航空機の操縦者に対する試験や操縦ライセンスの発行業務を適切に行うために、例えば、民間講習団体等のうち国が指定した講習団体の養成コースを受講した場合は、国による試験の一部又は全部を省略可能 な仕組みなどの体制が必要である。また、この場合、民間講習団体等に対する指導監督を厳格に行うことができる体制についてもあわせて検討する必要がある。
仮に国の指定により国以外の者が試験等を行う場合には、国は指定にあたっての具体の基準(カリキュラムの共通化、教官・施設の要件等)を定 め、指定機関の講習能力等の均一化を図るべきである。
など、現在、管理団体 48社 講習団体 735社(2020年3月末時点)となっておりますが、
操縦ライセンス制度が導入されることで、指導監督を厳格に行う体制も検討しているという事です。
また、カテゴリーⅢ(危険物輸送及び物件投下)は、農薬散布も対象に入っている為、「操縦ライセンス」「機体認証」が義務付けで検討されます。
今後、農家さんも高齢化になり、今まで操縦していたが、自動車免許のように、年齢制限・身体要件が、設けられる事で規制が出来て来そうです。
尚、Q187/188/189/190は、下記の資料から一部引用し、自分なりに解釈している為、あくまでも、参考レベルでご覧になって頂ければ幸いです。
今後も内容は見直し検討される事もありますが、事前に知っておくだけでも
準備ができると思います。
<参考資料>
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/gijisidai.html
小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第13回)
日時: 令和2年3月31日(火)13時30分~14時30分
場所: 中央合同庁舎4号館 共用220会議室
議題:
(1)小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針について
(2)その他
<配布資料>
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計(PDF:599KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou1.pdf
資料2:小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針(案)(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou2.pdf
参考資料:「空の産業革命に向けたロードマップ2019」(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/sankou.pdf
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Q187:ドローン操縦ライセンス制度導入検討(概要)
等々、2019年3月官民協議会にて制度設計の基本方針案が提出されました。
その一部には、ドローン操縦士の操縦ライセンス(免許)制度も掲載され
等々、ドローン操縦士の免許も動き出したようです。
今回は4回に分け検討されている内容を一部抜粋しながら
自分なりに解釈した事も含め、掲載させて頂こうと思います。
具体的な内容については、下記のリンクよりご覧ください。
いつものように、41ページにも及ぶ、ディープな内容なので、ポイントになる箇所を掲載させて頂きます。
<参考資料>
小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第13回)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/gijisidai.html
小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会(第13回)
日時: 令和2年3月31日(火)13時30分~14時30分
場所: 中央合同庁舎4号館 共用220会議室
議題:
(1)小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針について
(2)その他
<配布資料>
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計(PDF:599KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou1.pdf
資料2:小型無人機の有人地帯での目視外飛行実現に向けた制度設計の基本方針(案)(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou2.pdf
参考資料:「空の産業革命に向けたロードマップ2019」(PDF:728KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/sankou.pdf
【連絡先】
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今回の制度設計の基本方針案は
2023年有人地帯上空で目視外飛行による飛行ができるよう、2022年を目途に制度設計の見直しを行い、更なる機体の技術開発の進歩により、ドローンによる広域活用(物流・農業・警備)など、社会課題を解決する為、今から諸外国の動向を調査し、有識者等から情報収集し、2023年に実現できるよう準備をしているという事です。
レベル4の実現にあたって
無人航空機が第三者の上空を飛行する為に必要となる高い安全性が求めらている内容は
「操縦する者の技能」 →Q188で説明します
「使用する機体の信頼性」→Q189で説明します
「運航管理の方法」 →Q190で説明します
飛行リスクに応じて適切である事を、これまで以上に厳格に担保する仕組み必要という事で
これらの基本方針が決まれば、様々な社会課題をドローンの活躍で解決できると期待されてます。
是非、ドローンに関係する業界の方々、操縦者や機体開発メーカー・サービス運用の方々も、ご一読されることをお勧めします。
簡単ですが、官民協議会の第13回議事録・資料を参考にポイントを整理しました。一部、理解不足で違う箇所(Q187~Q190)もあるかも知れませんが、予めご了承頂ければ幸いです。
Point①機体の所有者把握の為の制度
機体情報と所有者等の情報を把握する為の登録制度を設ける
登録事項
無人航空機:種類、型式、製造者、製造番号等
所有者・使用者 ※:氏名・名称、住所等
※ 無人航空機のリース契約の場合、リース会社が所有者、貸与された企業が使用者となることを想定。レンタル形態においては、レンタル企業が所有者及び使用者となることを想定
基本、無人航空機には製造番号がついていますので、それを申請すれば良いのですが、製造番号がついていない機体は、所有者が製造番号を独自に付して登録する事が可能となるよう検討されてます。
但し、所有者が不正な手段を用いた申請を行った時は、登録を取り消されるようです。
登録方法:オンライン申請
※オンラインが不得意な方には、別の仕組みで検討されるそうです。
表示方法
目視確認 :直接記載又は貼付
目視外確認:リモートIDによる表示
登録手数料
有料(新規・更新)
更新
3~5年ごとの更新を義務付ける
登録番号を表示しなければ、飛行させてはいけないと、厳しく管理される事になりそうです。
また、メーカーなど、機体完成前のテスト飛行など、製造番号が付されていない機体は、
事前に国に飛行試験を行う事をあらかじめ届けを提出しておけば、飛行する事は可能だそうです。
POINT➁ レベル4実現に向けた制度
現在は、飛行禁止区域・飛行の方法など、許可・承認が必要ですが、今後は、下記の表のとおり、3つのカテゴリー別で検討されてます。
資料1:小型無人機の有人地帯での目視外飛行(レベル4)の実現に向けた制度設計(PDF:599KB)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai13/siryou1.pdf
【カテゴリーⅠ:リスクの低い飛行】
例)人の少ないエリアでの日中における目視内飛行 等
現行通り、許可・承認を取らず飛行が可能となってますが
「所有者と機体の情報の登録」は必要になりそうです。
飛行内容
・日中の飛行
・目視内飛行 等
【カテゴリーⅡ:比較的リスクの高い飛行】
例)人の少ないエリアでの補助者のいる目視外飛行・夜間飛行 等
個別の許可・承認が不要
条件
・機体 機体認証(義務、検討中)
・操縦者 操縦ライセンス(義務、検討中)
・運航ルール 飛行計画の通報、第三者上空の飛行禁止等の遵守(許可・承認不要)
飛行内容
・目視外補助者あり
・30m未満の飛行
・夜間飛行 等
【カテゴリーⅢ:リスクの最も高い飛行】
例)レベル4(有人地帯での補助者なし目視外飛行)、イベント上空の飛行 等
個別の許可・承認が必要
・機体 機体認証(義務)
・操縦者 操縦ライセンス(義務)
・運航ルール 運航ルールの遵守を個別審査(許可・承認)
飛行内容
・目視外補助者無し飛行
・イベント上空飛行
・第三者上空の飛行
・空港周辺・150m以上の飛行
・危険物輸送及び物件投下
・人口集中地区での物件投下又は危険物輸送
・一人で複数の無人航空機を同時に飛行
以上、官民協議会で検討されています内容をポイントで整理してみましたが、
今まで、夜間飛行などは、許可・承認が必要でしたが、レベルⅡは不要となります。
但し、条件として「機体認証」と「操縦士ライセンス」の取得が必要となるようです。
Q188.Q189では、詳しく説明したいと思います。
義務付けにするかは、検討・整理すると記載されているなど
今後、どちらに決まるか、気になる所です。
Q186: 安全靴を履こう!
ドローン操縦士になったら安全靴を履きましょう!
とう事で、今回は「安全靴」がテーマです。
私は、作業時は必ず安全靴を履きます
何故?って
「安心」「安全」です。
安全靴は、以前、アルバイトで空港の作業に従事していた時
その際、支給されたのが安全靴でした。
当時(28年前?)の安全靴は、つま先(先芯)に鉄板が入っていたので、重たく、歩きづらく、体力も奪われるので、好きではなかったのですが、工具が落ちた時や、カート角に当たったり、滑って転倒しないようにと、体を守ってくれる靴だよと、教えて頂き安全靴の存在を知りました。
その後、東日本大震災があり、ガラス破片など落ちている箇所を歩くような状態が発生した場合などは、安全靴があるだけでも安心感がありました。
災害用に既に購入していたので、いざという時に活躍してくれる、大切な靴です。
そして、まさか、ドローン操縦士になって、活躍するとは思いもしませんでした。
安全靴は、ドローン業界に入ってからは、ほぼ日常的に履いてます。
遠方へ、足場の悪い箇所に行く際は、安全靴で移動するのですが
空港のセキュリティチェックで金属探知機にいつも引っかかり
何度もブザーがなり、靴を脱いで、検査し直すなど
あー鉄板の入っている安全靴はイカンなと、経験してわかった事もありました。
今は、樹脂製の先芯もあり、セキュリティゲートで引っかかる事は無くなり、飛行機に乗る際は、樹脂製の安全靴にしてます。また、軽いから移動も楽チンです。
早くそうすれば良かった(><)
POINT①
飛行に乗る時は、樹脂製先芯の安全靴にしましょう。
あと、山林地帯でドローン飛行案件のあった時ですが、日陰になったコンクリートの道路を歩く際、苔が生えてて、朝方で苔も湿って、道が坂道だったので、滑って登るのに危ない思いをしたことがありました。
そして、そこで学んだのは、滑り止めのある安全靴が良いと知りました。
安全靴も、ワークマンなど、安く手に入りやすく、1500円~4000円と安い物もあるのですが、ミドリ安全の靴は、5000~18000円位するので、少しお高くなりますが、あの滑った事を考えると、ミドリ安全の靴は、やっぱりいいなと思います。
POINT➁
安全靴は、滑り止め機能のある靴を選びましょう!
最近は、滑り止め機能のある、低価格の安全靴も販売しているので、探してみて下さい。
という事で、安全靴の良い所
・重たいものが足の上に落ちても痛くない
→バッテリが足の上に落ちても大丈夫
・硬い物にぶつかっても痛くない
→ハードケースにぶつかっても大丈夫
・滑らない
→早朝、坂道も気にせず歩ける
・防水仕様
→雨天作業でも安心
・デザインも良くなった
→ドローン操縦士もオシャレに行きましょう
等
も~いい事づくめ♡
安全靴 だ~い好き♡
今、履いている私の安全靴です。
綺麗な写真ではないので、見たくない人は、ここで終わり
今、履いてる私の安全靴
年季はいってるな~
これで何足目だろう?
そろそろ買い換えますか(^^)
Q185:バッテリ容量(早見表)
今回は、ドローンのバッテリ容量をまとめました。
DJIであれば、専用充電器があるので、そのままポートにつないで充電すれば良いのですが
今扱っている産業用ドローンは、容量の違う様々なバッテリを取り扱っている為
一つの充電器で、全部を網羅しようとすると
いちいち、バッテリ容量に合わせて、充電機で数値を設定しないといけないという
面倒くさい作業があるのです(ーー)
なので、偶にしか充電しない私は
いつもメモ(あんちょこ)を見ながら入力するので
メモを見ずブログでわかるよう自分用ですが、早見表を掲載しちゃいます。
折角なので、DJIも一緒に掲載しておきます。
バッテリ早見表(DJI/enRoute/ASCL)
■DJI Spark
1,479mAh
1.5A
11.4V (3S)
16.87Wh
■DJI Mavic Pro
3,830mAh
3.8A
11.4V (3S)
43.6 Wh
■DJI Phntom4
5,870mAh
5.8A
15.2V (4S)
89.2Wh
■DJI Inspire2/Matrice200TB50用/M200/M210/M210-RTK
4,280mAh
4.2A
22.8V (4S)
97.58Wh
■enRoute PG390
4,400mAh
4.4A
22.2V (6S)
99Wh
■DJI M600 /Inspire1TB48用
5,700mAh
5.7A
22.8V (6S)
129.96Wh
■enRoute AC940D/CH940/PG700/PG560
6,200mAh
6.2A
22.2V (6S)
138Wh
■DJI matrice200TB55用
7660 mAh
7.6A
22.8 V(6S)
174.64 Wh
■ACSL Mini/PF1-Survey
10,000mAh
10A
22.2V(6S)
222Wh
■enRoute QC730/QC730TS/AC1500
16,000mAh
16A
22.2V(6S)
355Wh
■enRoute QC730
20,000mAh
20A
22.2V(6S)
444Wh
こうみると、 1400mAh~20000mAhと幅広く取扱いされているのが、わかりますね。
バッテリは、容量が大きければ大きいほど、パワーも出るし、長時間飛行も出来、山岳地帯や、環境が厳しい場所や、冬場などの飛行をみると、ちゃんと帰ってくるので、それなりに安心なのですが、取扱いを間違えると大惨事につながるので、保管場所や取扱いには、十分注意しながら大切に扱ってます。
数十年後は、バッテリも小さくなって、扱いやすくなるんでしょうね。
下記、参考
・放電容量(mAh)
1時間に流す事ができる容量
mAhの数値が大きいほど、バッテリ容量が大きく、1時間あたりに流れる電流も大きくなります。
・電流(A)
mAhを1000(単位変換)で割ると電流数値(A)を出せます
例:10,000mAh÷1,000=10A
値が大きくなるほど、一気に多くの電流が流れます。
・電圧(V)
セル数×3.7=電圧(V)
例:6セル×3.7V=22.2V
この値は、大きくなればなるほど、勢いよく電力が流れます。
バッテリのタイプによって、3セル、4セル、6セルなどあります。
・電力(Wh)
電力(Wh)= 電流(A)× 電圧(V)
例えば、10,000mAh の電流は10Aの為
10A×22.2V=222Whとなります。
Q184:ドローン配送 フェリーの旅!
さて、急に東京から北海道へ大型ドローンを持参し出張する事になりました。
しかし、出張は明後日!
宅配会社へ依頼したくても、これから梱包、もう時間がない(><)
車の移動も1000km以上だし、何か別の輸送方法ないかな?
さて、あなたなら、どうしますか?
チチチチ・・・・はい、答えは!
答え「フェリーを使いましょう♬」
通常、遠方の際は、宅配会社を利用し、ドローンを送りますが
急な案件で、車で片道400km走って、お届けする事は、そんな大変ではないのですが
東京から北海道となると、片道1000km。流石に、体力的にも厳しいという事で
フェリーを使おうと、提案してくれたメンバーがいまして
なるほど!と思った事がありました。
それに、フェリーなら、車の荷台にドローン機体・バッテリ・その他付属品など
細かな梱包をする事もなく、そのまま荷台にドーンと積んで移動が出来ますし
フェリー内では仮眠もでき、北海道へつけば、そのまま車で移動
現場に到着しても、開梱する手間も省け
直ぐ飛ばすスタンバイが、出来ます
何と楽な事でしょ~う♬
一石二鳥どころか、一石三鳥以上の良さがあります。
国内でもフェリーに乗船できる箇所は少ないですが
東京だと茨城県(大洗)〜北海道(苫小牧)まで、754km/約19時間と
寝ながら移動もできるので、体力温存もできます。
状況によっては、お勧めです。
もし、同じようなシチュエーション?で
フェリー移動を検討の方は
下記HPを参考にして下さい。
http://www.jlc-ferry.jp/kouro.html
■トラベルWiller HP(予約専用ページ)
https://travel.willer.co.jp/ferry/
船の旅も良いものです。
PS:2020年3月8日時点
新型コロナウィルス感染拡大の影響で不安な日々が続いてますが、乗船に関しても、乗船前の体調確認や船内の消毒、マスク着用など、船会社も安心して乗船頂けるよう、さまざまな対応をして下さってます。
一日も早く事態が収束されることを願っております。