最近、ブログの更新が滞て毎日のように現場へ飛び回っている私。
しかし、操縦など、まだほど遠くドローン操縦士になるための修行の日々です。
さて、今回は 、TSトラッキングシステムを使ったトプコンさんの講習会に参加して来ました。
「評定点なしの測量」ができると気になっていたので報告します。
内容「i-ConstructionにおけるUAV写真測量講習会」
~空中写真測量システム『TSトラッキングUAS』実践編~
①i-Constructionの概要及び新実施要領(案)の概要
②「TSトラッキングUAS」を用いた起工測量・出来高計測・出来形計測の説明
③「TSトラッキングUAS」実測デモ
④ MAGNET Collageを用いた3D解析
2017年3月にUAV測量マニュアルが改正された事によって実現化できた測量法です。
従来の作業時間は約90分⇒TS手法25分と短縮
評定点設置・測量・画像計測の工程が不要になった事が大きいです。
今回、講習で使用された機体は、エンルートQC730-TS(現QC730をTSトラッキング用にバージョンUPされた機体)でした。
トータルステーションは、TOPCON GTシリーズ・SOKKIA ixシリーズを使用
見事にQC730ーTSを追尾してました。
こちらの講習会の参加者は、殆どが測量関係の方々でした。
全体的な内容とデモ飛行見学が終了した後は、実際に撮影した写真を各自パソコンで3D解析を行いました。
最後は、受講者の質問タイムがあったのですが、やはり皆さんが気にしていた、DJI対応はしないのですか?答えは検討中との事でした。
確かに、私もDJI機体持ってますが、取り扱いは簡単で今では多くの方が愛用されているメーカーです。プリズムを搭載出来れば、市場の拡大は早いでしょう。
しかし、今の時点で選定しなかった理由がそれなりにあったようです。
その際、お答えしていたのが、飛行高度20~30m位でないと測量に使える精度がでないという事でした。(機種によって違うと思いますが)
実際使用される方が、その範囲でしか測量しないのであれば、十分足りるとは思うのですが、私もお客様の測量ログなどを見ても、高度20~30mは、障害物(木など)があり、木にぶつけて落下したケースも見ております。
測量を行う環境は様々だと思いますが、飛行高度を高くする事で障害物との
安全な距離を保つことが出来、飛行させる者としては安心感があります。
その為には、50m以上でもカメラのレンズを変えるなり、環境によって、飛行高度調整・レンズ変更などできる機能をもったUAVの方が、産業用としては適しているように思います。
また、DJI機に慣れたお客様を考え
エンルート機も市場変化も見極め、QC730-TS機は、操作性を簡単に出来るよう新ファームになっているそうです。
その他、エンルート機の強み
・ミッションプランナー(MP)での対地コード設定がWayPoint毎に設定が出来る
・MPで飛行前に座標グラフで、飛行コードと対地との距離を確認できる
・飛行スピード調整が、WayPoint毎に設定ができる。
例)撮影場所は2m/sだとより綺麗に撮影できます。しかし、撮影ポイントへ行く途中などは、バッテリー消耗を考えると早めに帰還させた方がいいので、撮影開始・終了箇所への移動は、5m/sなど調整できます。
・電波使用帯域を占有しない(同じ現場で稼働している無人機に影響を与えない)
等々、産業用ならではの機能が考えられてます。
※エンルート側のコメントになっておりスミマセン。他社製品も好きですが現状私がリアルに感じている事をストレートに記載させて頂いております。お許し下さい。
余は、UAV測量でもどのような場所で使用したいのか、ユーザー側での判断で決めると良いと思います。
車もそうですが、ファミリーカーが良いのか?4WDが良いのか?など、ニーズによって、購入車も変わる為、そのような感覚でUAVも選ぶと良いですね。
■詳細
ドローン測量に革命!『TSトラッキングUAS』を発売 | TOPCON