ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q193:水素ドローン高圧ガスの安全ガイドライン

2020年4月10日経済産業省より

「水素燃料電池ドローンにおける高圧ガスの安全に関するガイドライン」が公表されました。

https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200410002/20200410002.html

 

何故、このガイドライン策定される事になったのか、背景を伺いましたら

水素燃料を搭載したドローンを日本の上空に飛行させるには

高圧ガス保安法」の省令で、落下した場合のリスク等「粗暴な取扱い」に該当する蓋然性が高いという事で

日本で水素燃料ドローンを飛行させるためには、法という壁があったそうです。

 

このままでは、日本では、水素燃料ドローンを飛ばす事が出来な~い!

 

という事で、立ち上がったのが、経産省・高圧ガス関係の方々です。

まず、安全を担保するための要件を検討し、高圧ガス保安法上の「安全な活用要件」を整理し、大臣特認の通知・適用を受け、航空法の手続きで許可承認が取れれば

日本の上空でも水素燃料ドローンを飛ばす事が出来るのではないかと、今回のガイドライン策定で、先ず、今回の取組で制度の一歩を進むことが出来たそうです。

 

新技術を進めるには、様々な方々の協力がないと、機体開発をしても飛ばす事ができないという事を再認識させられました。

 

今回のガイドライン策定にあたっては、国内メーカーでは、プロドローンが、自らの機体に衝撃を与え、耐久性試験などを行い、NEDOや高圧ガス保安協会総合研究所による実証試験を行い、高圧ガス保安の観点で安全に活用するための要件を整理したという事です。

 

水素燃料ドローンを、飛ばすという事は、簡単な事ではないんですね。

 

そして、水素燃料ドローン機体が開発されれば、現在のLiPoバッテリを搭載したドローンと比較しても、長時間飛行が可能になる為、災害対応や物流等において大きな需要がありそうです。

 

その一方、水素ドローンには水素貯蔵用の高圧ガス容器が搭載されるので

水素ドローン取扱者は、水素燃料の特徴や注意事項など、教育を受ける必要もあります。

 

そこで、今回のガイドラインには、教育資料として、映像教材と関連情報のURLも紹介されてます。

 

まず、ドローンを飛ばす技術も必要ですが、同時に、バッテリの勉強をすると同じように、水素燃料の勉強も必要になります。下記参考にしましょう。

 

教育資料

高圧ガス保安協会のウェブサイトに掲載している以下の資料が参考にできる。

 映像教材

https://www.khk.or.jp/public_information/incident_investigation/hpg_incident/av.html

※平成 30 年度石油・ガス供給等に係る保安対策調査等事業(高圧ガス取扱施設における事故事例等を教訓とした教育の高度化に関する調査研究)の成果物

 

 水素関連情報

https://www.khk.or.jp/hydrogen/

水素の基礎、高圧ガス保安法についてなど、水素関連の情報を提供している。

 

また、水素燃料を取り扱うにも、ガスの販売、容器の回収など、きっと、水素燃料ドローンを運用する方は、ガス事業者などから、購入する事になるでしょう。

 

これから実運用に向け、まず、今回のガイドラインをベースに

大臣特認での実績を踏まえ、 一般化した技術基準を作成と、日本の空を水素ドローンが飛行するには、まだ、実証実験、耐久試験など、検証を続け

いつか日本の空を飛行できる機体が生まれる事を期待します。

 

そういえば、ドローンではなく、車では、既に水素燃料カー、TOYOTA MIRAIが発売されてますが、水素ステーションは、もう既に100カ所以上もありました。

時代は、どんどん進んでいるですね。

 

ドローンも、今は研究開発の機体は沢山ありますが、数十年後は、当たり前のように、私たちの上空を飛んでいるのかも知れません。

 

日本のドローンの未来は、皆で作り上げて行きましょう!