ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q167:GS PRO

最近、ドローン操縦士は不要になるという記事を読んだりしますが、個人的にはドローンが普及されると共に、ドローン操縦士は重要な仕事の一部になってくると思います。

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但し、プロポでの手動操縦100%ではなく、自動航行などタブレットやPCで、自動飛行設定ができる人が更に求められる時代になると思います

操縦技術以外には、飛行ルート設定、機体の状態確認、万が一の緊急回避など、最終的には人が介入できる体制と技能は必要です。

 

ドローンを飛行させるための全般的な安全知識と飛行環境判断、法律・ルールなど

熟知したドローン操縦士が、更に求められるようになって来ると思います。

 

農薬散布現場では、今でも手動で飛行した方が早いという方もいますし、私もそう思いますが、自動飛行の機体性能レベルは年々高くなっている為、今後は自動操縦の方が楽になるでしょう。

 

そこで、今回は自動航行のソフトについて思う事を記載します。

自動航行には、メーカーや用途によって使用するソフトが違います。

 

今、私はエンルート機がメインの為、ソフトはArduPilotのミッションプランナーを使用していますが、プライベートでは、DJIのGS PROを使用します。

 

DJIの自動航行も時の流れと共に、2016年頃はライチを使用し、GroundStationの時もありましたが、2017年GSPROが販売された時は、あまりにもの簡易さに衝撃を受け、当初は、マニュアルも英語版しかなかったのですが、現在は日本語版もでているので、理解するのに時間を要する事がなくなりました。

 

■DJI GS PROマニュアル(DJI社より)

https://www.dji.com/jp/ground-station-pro

 

しかし、両社を使って思う事は、どちらもメリット・デメリットがあるなと感じる事です。

 

DJIの場合は、時によってはGS PROではなく、ライチを使用したりします。

理由は、高度差がある飛行ルート設定がGS PROは苦手。

起伏の大きい地形の場合、対地高度に合わせた飛行設定ができなく、離陸地点からの高度0m以下の飛行設定もできない。

測量などで撮影する際のラップ率を高めに設定するか、こまめに飛行場所を移動し、撮影する事で対処出来ますが、それによって、後処理の画像解析では、何枚も重ね合わせ処理をする為、作業時間を要します。

できれば一回の飛行で撮影を終わらせられれば処理は簡単なのですが・・

 

よって、平坦な場所での測量はGS PROで良いのですが、勾配差のある山岳地帯などは、DJIならライチ又はミッションプランナーを使用するなど、用途によって使い分けをすると良いと思います。

 

そうは言ってもDJI派が多いので、上級レベルになると、ミッションプランナーをライチに落とし込み、DJIで飛行しているという神業をもっている方もいるようです。

流石に私もそこまでの技術はない為、すごく気になります。

 

あと、自動航行設定をする際、地図上にWayPoint設定をするのですが、精密な飛行設定をする際は、DJIはAppleの地図を使用している為、GoogleMapよりは質が悪かったりするので、フォトマップ機能(有料)がある為、それで一部は解消できるようになっています。

 

ミッションプランナーは、GoogleMapをベースにした自動航行設定が出来るので精度は良いです。但し、GoogleMapと言っても、いつ衛星で撮影した画像かはわからない為、事前にデスクワークでルート設定をしてから、最後は現場で最終確認をします。

また、Mapツールで、機体との対地高度をPC画面で確認出来るので、気持ち的にも安心して飛行する事が可能です。

 

でも、PCだと現地へ持っていくと邪魔になるので、今後はPCでなく、早くタブレット対応にして欲しいと願うばかりです。

 

など、ドローンと言ってもメーカーによって、使用ソフトが違うので、違うメーカーの機体を操縦するには、それぞれ勉強しないといけないので大変(><)

せめて、国産だけでも同じにして欲しいよ~。 

 

他の国産メーカーには、ACSL・PRO DRONEなどありますが、ACSLは独自のソフト開発ですし、PRO DRONEはDJI仕様であったり顧客専用と、こちらも独自性が高い為、DJIから産業用に切り替える場合は、ArduPilotをベースにした機体の方が、汎用性があって良いのかも知れません。

 

スマホもそうですが、メーカーによって、違いがある事で差別化が出来ています。

iPhone派がいれば、android派がいるように、ドローンも今後様々な市場ニーズに答えられる機体が今後出てくるのでしょう。