ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q157:空飛ぶクルマって何?

2018年ドローン市場は黎明期から普及期へと移行し、既にドローン空撮映像は当たり前の時代になりました。

産業界では測量・農業など第三者がいないリスクの低い場所での活用は定着しつつあり、インフラ点検ドローンなどは、非GPS環境下など単なる飛行だけではなく、自律制御が必要なサポートシステム開発が必要な為、現在は実証実験段階でしばらく時間は掛かりそうです。

 

そして、2018年新規で取組スタートしたのが「空飛ぶクルマ」です。

2018年8月に国交省経産省など政府主導で「空の移動革命に向けた官民協議会」がスタートしました

 

空の移動を可能とするいわゆる「空飛ぶクルマ」の実現に向け、世界では既に開発はスタートしておりますが、日本においても人や物の移動の迅速性と利便性を向上させ、新たな産業を育成し、世界の市場で稼げるようにするため、技術開発や制度整備等について協議されています。

 

日本では、トヨタ・NEC・スバルなど、大手自動車会社・システム関連企業やCARTIVATOR・SKY DRIVEなど新規団体もメンバーとして参画されています。

彼らのビジョンは、会合資料にも添付されています。

見るだけでも未来が見えて来るようでワクワクします。

 

経済産業省HP 空の移動革命に向けた官民協議会

空の移動革命に向けた官民協議会 (METI/経済産業省)

 

そして、2018年11月に経産省からロードマップが提出されました。

http://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/004_01_00.pdf

 

2030年代実用化となってますが、今から12年後、私たちの上空をクルマが飛んでいる時代が来るのかも知れませんね。マジかぁ~

 

因みに、航空法の分類では

空飛ぶクルマは航空機の位置づけで、人が乗って航空の用に供することができるものとなってます。※官邸資料より

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空飛ぶクルマは、将来的に無操縦者化の可能性ありと記載されていますので

始めは、人(操縦士)が運転する空飛ぶクルマからスタートし

次のステップで、無人操縦者化の空飛ぶクルマ(無操縦者航空機=操縦者が乗り組まないで飛行する事ができる空飛ぶクルマ)と二つのタイプに分けられるんですね。

後者の機体を今は乗る勇気はありませんが、私も未来は普通に搭乗しているのか知れません(笑)

 

そして、今年は私の人生で一番海外に飛び回っていた年かも知れませんが、中国の広州(カナン地区)にあるEHANG社の機体を見て来たのを思い出しました。

■EHANG社

EHANG|Official Site-EHANG 184 autonomous aerial vehicle  

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EHANG社の無操縦者航空機は、ヘリコプターとドローン開発の延長線上で、開発メンバーはヘリコプター開発経験者やソフトウェア開発者が集まって起業されている会社です。

機体もアメリカの認定機関での登録も済んでおり、航空機と同じ位置づけになっているので安心感がありました。

 

中国では既にテスト飛行もされ、ヘリコプターよりも、低コストで管理し易いという事で、既に問合せもあり市場ニーズはあるそうです。

 

海外からはテーマパークから問い合わせがあり、確かに、テーマパークであれば、飛行場所は決められ運航管理も敷地内の為、そこからスタートするのは有りだと思います。

 

バッテリーはリチウムポリマーバッテリーを並列して使用、EV車に使用するバッテリーを8本使用しています。

 

今後、機体開発・自動飛行・自律制御・バッテリー・法規制・インフラ・空域管理など、様々な技術と安全・環境・コストなど、課題をクリアーしなくてはなりませんが、日本も世界に出遅れる事が無いよう日本技術の進化に期待しましょう。

 

あっ、空飛ぶクルマのドローン操縦士はどうなの?

 

操縦士が乗る空飛ぶクルマなら、ヘリコプター・有人機の操縦経験者の方がニーズがあるでしょう

無人操縦者化の空飛ぶクルマなら、操縦士というよりは、それらを運航管理する人や・機体開発・ソフトウェア開発者などが必要でしょう

となると・・・空飛ぶクルマのドローン操縦士の出番はない~(><)

 

ううう・・そこで諦めるのか・・・という事で、ドローン操縦士への道は続きます♬