ドローンを飛行させる為には、まず手動操縦から覚えるのですが、手動操縦の技量が上がれば、次に学びたくなるのが自動操縦です。
自動操縦の為のソフトウェアーには様々ありますが、私はArduPilotのミッションプランナーを使用しています。
下記、ArduPirotのHPです。
http://ardupilot.org/ardupilot/
ArduPilotは、無人航空機(ドローン・飛行機)・ローバーなど、自動制御システムがプログラミングされている「基盤システム」を、世界的なコミュニティーによって、専門家と開発者が、5年以上に渡って開発し続けている信頼性の高いシステムです。
通常、ロボット開発には一から自動制御システムなど、システム基盤を開発し時間も経費も掛かりますが、ArduPilotはオープンソースの為、誰でも使用する事が出来ます。
自由に使用・複製・改変など出来るので、更にカスタマイズする事で、他社との差別化が可能となり、ロボットを開発している企業など、ArduPilotを使用している所も多いそうです。
今では、ArduPilotも日本でも注目され始め、養成塾が2016年から開講されているようです。
https://docs.wixstatic.com/ugd/066ec6_001d7a0fa8a1494e8e89541b3ba3d088.pdf
※ドローン・ジャパン株式会社様 HPより
私が使用して感じるArduPirotの魅力とは・・
・ドローン(回転翼)以外にも、飛行機(固定翼)・UGV(無人自動車・ローバー)
などにも、使用可能。
下記、MissionPlanner 画面より
・高度なオートパイロット(自動操縦)が可能
(自動航行プログラミング:ミッションプランナーで設定可能)
・オープンソースである。世界中の誰もが使用できる。
・ArduPilot(ハードウェアー内の基盤システム)だけでなく、
Mission Planner(ソフトウェアー)も用意されているので、PCと機体を組み合わ
せる事で操作が可能
・Mission Plannerとは・・
ロボットを機能させる為のソフトウェアー。様々な設定が出来る。
(MPにデータ入力した後、機体に書き込む事で、ドローン(ロボット等)を操作する事ができます。
例:飛行航行(Wayポイント・離陸・着陸・高度・傾き・速度・対地高度等)
自動帰還・RTL・ジオフェンス・キャリブレーション
モード(Loiter/Alt/Stabilize/Auto)・サークルモード・ポジションモード等
事前に飛行方法等を設定できます。
・シュミレーター機能あり(事前に設定した飛行内容を再現できる)
これは入力した内容が、間違っていないか、実際の飛行時間など、事前に確認・計算
できるので重宝してます)
・ドローンに搭載する、カメラ・ジンバル・シャッター制御・ラッピング率など
設定可能
・テレメトリーシステムが使用可能。
PCと機体の情報をリアルタイムにPCで確認ができ、テレメトリーログデータとして
記憶も可能
・ログデータ保存可能
飛行機のフライトレコーダーみたいな物です。これは重要です。
事故解析など、機体がどのような状態で飛行したか、操縦士がどのスティックを
どのように操作したかなど、全てわかります。
このLOGデータ解析については、また別のQで。
実際ArduPilotを使用した機体を操縦する際は、これらの機能・制御方法などを勉強する事になるでしょう。
ArduPilotは、産業用ドローンなどカスタマイズ(オーダーメイド)する事が多く、事故解析・故障解析などにもログデータを直ぐに取り出す事ができるので、特に業務用で使用するには、最適なシステムだと思います。