ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q125:産総研(産業技術総合研究所)って何?

今も研究開発中ですが、私たちが産総研様と取組んでおります実証実験の成果報告がプレスリリースされましたので、ご報告させて頂きます。

 

■土砂災害時にドローンによる埋没車両の探査を目指す

~つり下げ型の電磁探査システムで車両位置の特定実験に成功~

発表・掲載日:2017/06/05

 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170605/pr20170605.html

 

私たちは、産総研様が開発された地下電磁探査センサーをドローンで吊り下げ、土砂の上をドローンで飛行させるという研究開発を担当しています。

 

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ドローンは、エンルート機CH940を使用。

CH940はペイロード6.6kg可能の為、地下電磁探査センサー約4.5kgを5mのテザー(ひも)で持上げ飛行する事ができます。

 

飛行速度は、いくつかのパターンで検証したのですが、最低でも速度2m/sでないと、地下電磁探査センサーが振り子のように動きまわってしまうので、その重さでドローンが揺さぶられ、安定した飛行経路を維持出来なかったのです。

 

また、飛行モードは自動航行(AUTO)で、事前に飛行経路・高度・速度等を事前にミッションプランナー(自動航行ソフト)に入力し、そのデータをフライトコントローラーに書き込み、ドローンが指定した通りのプログラムで自動飛行するという物です。

 

しかし、離着陸時は、地下電磁探査センサーをテザー(ひも)で吊り下げる為、テザーの絡まりなど考えると、離着陸時のみは、手動操縦のAltHold(高度維持センサー付き)又はStabilize(安全マニュアル)で、操縦士が飛行させます。

 

これは、プロの領域でないと出来ない技です。

 

いつか先輩のような操縦ができるようになりたいと言った所

練習を積み重ねれば、出来るようになるよと励まされ、モックアップの電磁探査棒で飛行練習をしたら、案の定、離陸時、吊り下げをしているテザー(ひも)に脚が絡まり、ドローンがひっくり返ってしまいした(汗)

 

日々練習をしていないとダメだわ~

 

まだまだ、私の修行は続く~ 

 

今後、これからの研究開発は、更に精度を上げていく為、災害現場に近い状態での実証実験を行い、いち早く世の中に貢献できるよう取り組んで参ります。

 

【参考】

産総研産業技術総合研究所)とは

国立研究開発法人産業技術総合研究所産総研)は、産業技術の幅広い分野におけるさまざまな技術開発を総合的に行っている、日本最大級の研究機関です。

http://www.aist.go.jp/