Q102:雲仙普賢岳 現場検証(後半)
Q101の続きです。
次はドローンに吊り下げたサンプリングデバイスを遠隔地から土石採取を行う検証です。
機体は、エンルートZionCH940を使用。
デバイスを目的地まで運ぶという任務です。
全天候型ヘキサコプター(雨天使用可)
最大ペイロード6kgとハイパワーモーターを採用している為
物流機能などにも適した機体です。
手前にある4つの装置は、土砂サンプリングデバイスや水の浸透率研究の為の水の投下装置など計測する為の機器です。
回収された土砂は粒子を分析し、土石流の災害を予測可能にする事が出来ます。
自然災害を止める事は出来ませんが、早期発見する事で被害を軽減する事ができると現場検証を行っています。
右側のUGB(Unmanned Ground Vehicle 無人地上車両) は、ドローンで人が侵入出来ない立入制限区域内へ輸送され、着陸した地点から無線で移動・活動し、与えられた任務を遂行するという機械です。
まるで、火星で活動しているような光景でした。
デバイスの開発は東北大学様とフィールドプロ㈱様が担当されました。
内容
③遠隔土石サンプリング技術の研究開発
④遠隔含水率・透水性の計測技術の研究開発
流れ
・カメラを取り付けたドローンで立入制限区域内の状況を把握し
デバイスを運び込む場所を決定する。
↓
・立入制限区域外の安全な地点から、デバイスをドローンに吊り下げ、目的地まで運ぶ
↓
・土石採取が終了した時間にドローンを再飛行させ、デバイスの回収を行い離陸地点に戻る
↓
・採取サンプルを分析し、土石流予測に使用する
わかりますか~
ドローンでUGVを運んでいる写真です。
安定した状態で安全に運搬されていました。
感動しました~(*0*)~
折り返し時は、急に吹きおろしの風でドローンが下に押される光景もありましたが、冷静にドローン操縦士はその時点で手動に切り替え、安全な高度に戻し手動で着陸させました。
ドローン操縦士は改めて、冷静な判断と操縦技術以外にも関連する装置・自然環境などの知識・予測も必要。
そして、ドローンを飛行させる場所は人が侵入出来ないような場所も多い為、環境は決して良いとは言えません。
よって、健康・体力が必要だという事も改めて認識させられました。
私は、長崎空港への飛行開始終了連絡や白いバンを走らせながらドローン・機材運搬業務など、操縦以外にもやる事が沢山ありお手伝いさせて頂きました(^^)
尚、これらの取組はNEDOよりニュースリリースされています。
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100677.html
ご参考に。