ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q77:ビデオの基礎(ガンマ・Log)って何?

Q76に続き、ビデオの基礎(ガンマ・Log)編です。

 

講師 G Factory小林浩氏です。

※下記、文面は私が聴いて理解した内容を明記していますので、一部違ったニュアンスで伝わっている可能もありますのでご了承願います。

 

では、本題に入ります。

 

まず、人間の目の特性について学びました。

現実社会の光は、光の量が2倍になれば、明るさも2倍になり

グラフにすると右肩上がりの単純な直線となります。

 

人の目は、広大な輝度範囲に対応する為、目は輝度が上がると感度が鈍くなるそうです。

人間の視覚は、薄暗くても見えるように、暗さの中では微光を明るく調整し、見えるよう機能している為、微量の光には非常に敏感に反応し、明るさが増加すると逆に敏感さが薄れるそうです。

 

その原理を理解した中で、映像の色の調整も「弱い光にこそ大量の階調が必要だ」という事で、暗いエリアには豊富な階調を表現できる膨大なデータが必要となるそうです。

 

そこで、ガンマという言葉が出て来ます。

 

*ガンマ

映像機器において、一般的に映像全体(撮影時のデータと映像表示の信号)の色合いを調整する機能

 

ガンマ値やガンマ補正など、この機能を使用する事で、映像の雰囲気を変える事も出来、明るくしたり、暗くしたりと映像にイメージ通りの色彩表現が出来ると高度な画調コントール機能の為、プロの方々には馴染みのある言葉だそうです。

 

尚、図式があると更に分かりやすいかと思いますので

個人的に分かりやすいブログ見つけたので添付します。

■blogガンマについて、コンポジゴクより

http://compojigoku.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

 

*Log記録

通常のビデオカメラでの撮影は、既に規定されているRec709「放送方式によるガンマ特性で設計」を使用する為、映画のような質感は出せませんでした。

そこで、ビデオカメラの撮影でも、映画フィルムのようなラチチュード(露光範囲・ダイナミックレンジ)で撮影できればいいよね、という事で生まれた方式がLog撮影だそうです。

 

DJIのアプリでD-Logとありますが、これもLogの良さを使用する為に作られた設定だそうです。

 

*Logの運用

DJIの写真・ビデオ設定の共通設定画面にカラープロファイルにD-Logとあります。

こちらはビデオより光・色の再現が出来るようにと、全体的に白っぽくなっていて、メリハリがなく、冷たい映像に見えますが、撮影した映像を自分で後で加工できるようなっている設定だそうです。

 

よって、D-Log設定の方は

 

・シーン・リファード(Scene Referred)

変換可能を目的としている為、ディスプレイで鑑賞する事を目的に作られていないので、直接表示するには適さない

  ↓

・何らかの変換(例えば、アフターエフェクトやファイナルカットへ落とし込む)

  ↓

・アウトプット・リファード映像(Output Referred)

ディスプレイにそのまま出力する事を目的としている画像の為

ディスプレイ上で色を計算で求める事も可能

  ↓

・各種ディスプレイで映像を流す(完成)

 

編集ソフトはファイナルカットやアフターエフェクトがお奨めだそうです。

尚、編集時に柔軟に色を調整できる「現像」にはカメラメーカーが提供するLUT(Look up Table:参照する対応表)を読み込ませる事で現像も出来るそうです。

 

その他、ビデオ撮影のポイントでイマジナリーラインや太陽・UAVの位置関係なども教えて頂きました。

 

こういった内容を2時間で説明しきる小林氏と企画された依田氏、本当に内容の濃いセミナーをして頂けた事に感謝です。

 

たぶん私はこの内容の何%?を理解出来ているのか、色々試して行く内に理解して行けるようになればと思います。

 

分かりずらい用語もありましたが、綺麗に撮影したつもりで、帰ってからチェックしたら白跳びしているよ!とか、これが何故なのか?など、原因を調べる時の参考情報にもなればと思います。

 

また、空撮を仕事をする場合は、ビデオの専門的な知識も必要になって来ますし、専門の方とパートナーを組む必要もあると、改めて実感させられました。

 

以上、依田儀一様のDアカデミーさん主催の企画セミナーでの内容でした。

G Factoryの小林様有難うございました。