ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q71:許可申請書の記入方法

申請書の記入方法は、2016年9月1日付けで新しく内容が更新され、詳しく明記されています。

 

こちらを基本に書類の作成をします。

■3・許可・承認の申請手続きについて

http://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html

■申請書の作成要領及びチェックリスト

http://www.mlit.go.jp/common/001111461.pdf

無人航空機の飛行に関する許可・承認申請書(様式 1~3等

 3.許可・承認の申請手続きについて、word形式で添付されています。

 

始めは理解するまで時間は掛りました。

 

しかし、基本は国交省が出されている記載事例をベースに変に言葉を変えず、記載見本通り明記した方が良いです。

 

何故なら、多くの担当者がチェックするという事もあり、共通ワードは出来るだけ使用した方が良いそうです。

 

しかし、記載事例に一致しない個所もありますので、そこは簡潔・明瞭に記載し、詳細は別紙資料で具体的に記入します。

  

以下、私が申請した書類作成で気を付けた事を明記します。

基本的な事は国交省のマニュアルに明記されていますので、一部割愛させて頂きます。

 

参考例)包括申請 空撮 第132条の2各号に掲げる方法によらず飛行させる理由の場合

 

■申請書類

様式1 無人航空機の飛行に関する許可・承認申請書

 

*飛行の経路

場所の名称のみだけでなく住所の記載(〇〇県〇〇市〇〇町〇丁目〇番地〇号)もして下さい。

飛行の経路は、別添資料参照⇒別添資料で詳細に作成します。

 

*飛行の高度

〇150m未満  ×150m以内

以内でなく未満です。

 

*第132条の2各号に掲げる方法によらずに飛行させる理由

「人又は物件から30m以上の距離が確保できない飛行」

何故、確保できないのか詳しく理由を記入します。

「催し場所上空の飛行」

イベント・催事は年間包括申請はできなく、その都度個別の申請になるそうです。「イベント時はその都度個別に申請」と記載しました。

 

 

無人航空機の機能及び性能に関する事項

DJI社のPhantomやInspireは、記載対象外になっている為、細かく詳細を記入する必要は無く、「DJI Phatom4(改造なし)。飛行時にはプロペラガードを装着して飛行させる」と記載のみで済みました。

 

無人航空機の飛行経歴並びに無人航空機を飛行させるために必要な知識及び能力に関する事項

この欄も重要です。

安全に飛行できる操縦者なのか確認する項目です。

JUIDA認定の資格などお持ちの方は記入して下さい。

どれだけの知識を持ち、操縦能力があるかの判断をされます。

別添資料で操縦実績・訓練実績を記入した用紙も添付する為、これらをベースに判断されています。

 

無人航空機を飛行させる際の安全を確保するために必要な体制に関する事項

今まで、一番作成時間が掛っていたと言う、飛行マニュアルは、現在、国交省で基本マニュアルを作成してくれてます。

 

航空局標準マニュアル

・飛行場所を特定した場合

http://www.mlit.go.jp/common/001140548.pdf

・飛行場所を特定できない場合

http://www.mlit.go.jp/common/001140549.pdf

 

そのまま使用できる方は、作成不要・添付不要となり、だいぶ申請書類作成に時間は掛らなくなっています。

 

そして、枠内の記入方法は

「航空局標準飛行マニュアルを使用するを遵守」と記載すれば、マニュアル添付もなしになりました。

  

様式2 無人航空機の機能・性能に関する基準適合確認書 

記載事例の通り、自分の機体に合わせ記入します。

 

様式3 無人航空機を飛行させる者に関する飛行経歴・知識・能力確認書

記載事例を参考に記入して下さい。日付は、メール事前確認終了後、何日で記載するかメールで指示がありますので、最後に記載で良いと思います。

印鑑は、本申請の原本に押印して送ります。

 

以上、様式1~3は、1が一番ボリュームありますので、先に様式2・3を済ますと気が楽です。

 

次に詳細を記入する別添資料です。

■別添資料

*飛行の経路

写真はGoogleマップを貼り付け、その他、観客席など詳細は、事前にロケハンした時に撮影した写真を添付し、具体的な場所と飛行経路を記載しました。

修正時もここは再度詳しく明記するよう指示があった場所です。

 

無人航空機の製造者・名称・重量等

無人航空機の適用限界等

上記2枚は、様式1の「無人航空機の製造者、名称、重量その他の無人航空機を特定するために必要な事項」にDJI製Phantom4重量1380gと記入しておけば添付不要です。

対象機種は下記ご参照下さい。

http://www.mlit.go.jp/common/001113194.pdf

 

無人航空機の追加基準への適合性

項目外の枠は、全て削除し、自分が申請する場所のみ残し、そこに適合性を記載します。

 

無人航空機を飛行させる者一覧

数人で飛行させる場合は、全員の名前・住所・航空機の記載が必要です。

 

無人航空機の点検・整備記録

定期的にチェックしていると思いますので、近隣の日付を記載し、点検結果を記載して下さい。

 

無人航空機を飛行させる者の追加基準への適合性

こちらは、非常にシンプルで飛行時間の総計を記入します。

 但し、下記の「無人航空機の飛行記録」で詳細を記入する必要があります。

 

無人航空機の飛行記録

過去の飛行実績を一行づつ場所・機体・時間・飛行の安全に影響のあった事項など、記載する表があります。

こちらは随時飛行したら記入する癖をつけておいた方が良いです。

この内容で操縦士の技量を判断する重要な内容になります。

随時飛行した際は記載記録を付ける癖をつけておいた方が良いです。

 

*その他

「JUIDA認定書(操縦士&安全運航管理責任者)の写し」

を添付しました。

 

申請許可が通るためには、申請の内容をこの操縦士なら安全運航出来るかを判断する資料となる為、各担当者が操縦士のレベルがわかる資料準備が必要だと思いました。

 

本来でしたら、資料の写真を添付して説明したい所ですが、ご了承下さい。

 

私が提出した資料枚数 16枚

※飛行マニュアルは「航空局標準飛行マニュアル」を使用した為、添付なし。機材もDJI Phantom4なので資料省略など簡素化されていますので、提出枚数も少なく抑えられました。

 

作成時間 約20時間

※記載方法を理解する時間・記入詳細を調べる時間・飛行経路作成・修正に時間が掛りました。

 

しかし、次回からは数時間で出来ると思います。

 

また、国交省許可申請書の提出書類の簡素化や、記載事例など、都度更新され改善されています。

多分皆さんの負荷や国交省の業務改善などで更新されている思います。

定期的にチェックすると作らなくていい資料があったりしますので、確認した方が良いと思います。

 

始めは、大変でしたが基本ベースが出来てしまえば、あとはそれをベースに更新していくだけなので、勉強する意味でも自分で提出するのも良いと思います。