Q67:第3級陸上特殊無線技士 取得
この度、第3級陸上特殊無線技士の国家資格を取得致しました。
何故?
「第3級陸上特殊無線技士(三陸特)を取得するの?」かと言いますと
以下の法の改正が行われた場合、三陸特の資格が必要なるのではと言われているという事が切っ掛けでした。
改正内容
ドローンを含むロボットの電波利用の高度化
「5.7GHz帯・2.4GHz帯の使用を可能にする」
⇒高品質な映像伝送に使える事が可能になる
「最大空中線電力を増力する」
⇒5km程度の長距離通信を可能にする
※5kmは、目視外になる為、申請許可が必要
ドローン操縦には、無線による遠隔操作や画像のデータ送信に電波を利用するのですが、現在はWiFiなどの免許の必要ない帯域を使用している為、無線の免許がなくても操縦できる事になっています。
今後も免許がなくても操縦は出来ますが、業務で利用される方などで、混線による映像の乱れや機体のコントロールに影響を及ぼすなど、業務に影響がある方たちは、ドローン周波数を増やすなど改善要望を上げていたそうで、総務省がこの夏を目指して法の改定を進めてくれてるという事でしたが・・
2016年8月31日に電波法が改正され
5G帯をドローンで使用出来るようになりました。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000436330.pdf
その為には、三陸特と無線局開局の申請が必要です。
因みに、三陸特の資格を取得されているのは、
陸上移動系の無線局(警察無線・消防無線・鉄道無線・タクシーなどの基地局・陸上移動携帯局)の技術操作をしている方々が取得されています。
いざ勉強してみると、やはり無線の送信機・受信機の構造がわかったり、電波の仕組みを理解する事ができるので、ドローンを取り扱う方々も無線の資格取得はお勧めだと思います。
そして、今回の私の受験方法は、第4級アマチュア無線とは方法を変え、養成課程を受けて受験しました。
まず、養成課程を受ける前に第4級アマチュア無線で買った本を読み直し
下記、日本無線協会様から出ている過去問題集を行ってから受講しました。
■過去問題集
http://www.nichimu.or.jp/kshiken/siken.html
■以下の資料は養成課程時に頂けるので、事前に書店で購入するのは止めました。
■養成課程
トライアロー株式会社
http://www.rikutoku.net/drone-3rikutoku/
主に総合エンジニアリングサービスの派遣事業から第1級陸上特殊無線技士の養成課程も行っている会社です。
内容 1日目
講義⇒試験⇒合格発表
※当日試験結果が出るという流れです。
講義・・法規4時間・無線工学2時間 計6時間
試験・・1時間30分
合格発表
受講料 19,440円(受講費・試験代・教本代含む)
※別途、合格時は事前に1750円収入印紙用意
以前に第4級アマチュア無線技士の試験を受けていた為、内容が殆ど同じでしたので、講義もすんなり耳に入り、直接専門の講師にも質問が出来た為、養成課程で勉強しながら資格取得もいいと思います。
また、トライアローさんの場合は、2日目にドローン講習会が別途用意されており、通常5,400円(税込)かかる所、1日目受講者は無料で参加できるというメリットもあります。
参加するか悩んだのですが、試しに参加してみるとシュミレーターやトイドローンなど、自分が持っていない物で体験できたので、更に情報が増え良かったです。
内容 2日目
①ドローンの仕組み・活用事例・法律など 約80分
②フライトシュミレーター体験 約60分
フェニックスを使用
③トイドローン体 約60分
Parrot Rolling Spider(スマホ使用タイプ)
講師は、ドローンビリティーの北岡様の講義でした。
JAXA筑波宇宙センター内で人口衛星の軌道監視システムの開発・運用にも従事していた方で、今は新規事業としてドローンを用いた航空写真測量業務にも従事され、建設関連企業とGPS測量コンサルなどもされているので、色々な事を聞けて大変勉強になりました。
これで受験地獄から脱出です。
ドローン操縦士になる為に取得した資格は下記の通りです。
・JUIDA認定無人航空機操縦技士
・JUIDA認定安全運航管理責任者
・第4級アマチュア無線技士
・第3級陸上特殊無線技士
結果、試験勉強に費やした時間・資金を考えるとどうだったかと言いますと、国交省への申請や撮影させて頂く為の信用性・信頼性など考えると、取得して良かったと思います。