ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q62:PモードとAttiモードの違いって何?

Phantom4を操縦する場合、安全第一に考え、Pモードでの操縦が主となります。

しかし、流れるような映像を撮影したい場合は、Attiモードの方が良い事がわかって来ました。

 

しかし、Attiモードは安全機能を外す為、高度な操縦技術が求められます。

 

そこで、今回はPモードとAttiモードとSモードの違いについて調べてみました。

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P:ポジションモード

S:スポーツモード

A:アティモード

 

[PモードとAttiモードとSモードの違い]

 

■Pモード(Positioning)

機体はGPSおよび障害物検知システムを利用して、機体を安定させ、障害物の間を通り抜けたり、動く対象物(人等)を追跡(ActiveTrack)したり、指定した場所へ自動飛行(TapFly)する時などで使用します。

※基本、初心者など操縦になれていない方や他のモードを必要としない場合は、Pモード設定です。

 

GPS機能⇒可

※正確にホバリング出来る。位置の認識が可能。

 

②障害物検知システム⇒可

※動く対象物を追跡したり、障害物の間を通り抜けられる。

※前方にあるセンサーで認識し、停止・減速・ホバリングなど自動制御できる。

※プロペラガード取り付け時は機能しません。

 

ピジョンポジショニングシステム⇒可

※底面にある超音波センサーとステレオカメラセンサー(画像データ)でいる場所を認識する。

一部、画像データは機能しない場所もあります。

例えば白い床など、認識出来ない場合は黒いテープなど貼って対応しています。

 

④高度制限・距離制限・飛行不可ゾーン・ゴーホーム⇒可

 ※これらを認識し制限範囲を超えると音などで教えてくれます。

 

これだけの機能がついている為、Phantom4になってからは更に安全性が高くなったそうです。(既に、一部機能はPhantom3から付加されています)

 

尚、屋内の場合は、①GPS機能は利きません。②③は機能する為、安心です。

 

 

■Attiモード(Attitude)

GPSや障害物検知システム・ピジョンポジショニングシステム等、利用できない。

機体の位置決めには唯一、気圧計のみを使用して姿勢を制御します。

よって、下記の機能は使用出来ませんが、トイドローンよりは安定しています。

 

GPS機能⇒不可

②障害物検知システム⇒不可

ピジョンポジショニングシステム⇒不可

④距離制限・飛行不可ゾーン・ゴーホーム⇒不可

※高度制限は、50mを超える飛行をデフォルトで禁止する高度制限のみ有効

 

①~③不可の為、左右前後に操縦するとそのまま機体が流れてしまいます。私はスティックで元に戻したり、余力分を計算して、スティックの動きを早めに止めたりして、着地ポイントに移動するよう機体の動きを見ながら操縦します。

また、Pモードよりスピードが出ます。

その為か、Attiモード操縦後は一気に疲れます(--;)

 

しかし、早い物体を撮影する時や、流れるような映像を撮影したい方はAttiモードを使用した方が良い為

プロの方々はAttiモードも使い分けて操縦しているんでしょうね。

私も練習しなくては。

 

 

他に、Sモードがあります。 

■Sモード(Sport)

機体の最高飛行速度が72km/h可能。(Attiモードも72km/h可能)

このモードでは、障害物検知システムが無効になります。

 

GPS機能⇒可

②障害物検知システム⇒不可

ピジョンポジショニングシステム⇒可

(高速時は機能しない場合あり)

④高度制限・距離制限・飛行不可ゾーン・ゴーホーム⇒可

 

高速操縦は、広い場所での練習が必要です。

 

以上、モードの違いでした。

 

参考資料 Phantom4ユーザーマニュアルV1.2 2016.03