Phantom4を操縦する場合、安全第一に考え、Pモードでの操縦が主となります。
しかし、流れるような映像を撮影したい場合は、Attiモードの方が良い事がわかって来ました。
しかし、Attiモードは安全機能を外す為、高度な操縦技術が求められます。
そこで、今回はPモードとAttiモードとSモードの違いについて調べてみました。
P:ポジションモード
S:スポーツモード
A:アティモード
[PモードとAttiモードとSモードの違い]
■Pモード(Positioning)
機体はGPSおよび障害物検知システムを利用して、機体を安定させ、障害物の間を通り抜けたり、動く対象物(人等)を追跡(ActiveTrack)したり、指定した場所へ自動飛行(TapFly)する時などで使用します。
※基本、初心者など操縦になれていない方や他のモードを必要としない場合は、Pモード設定です。
①GPS機能⇒可
※正確にホバリング出来る。位置の認識が可能。
②障害物検知システム⇒可
※動く対象物を追跡したり、障害物の間を通り抜けられる。
※前方にあるセンサーで認識し、停止・減速・ホバリングなど自動制御できる。
※プロペラガード取り付け時は機能しません。
③ピジョンポジショニングシステム⇒可
※底面にある超音波センサーとステレオカメラセンサー(画像データ)でいる場所を認識する。
一部、画像データは機能しない場所もあります。
例えば白い床など、認識出来ない場合は黒いテープなど貼って対応しています。
④高度制限・距離制限・飛行不可ゾーン・ゴーホーム⇒可
※これらを認識し制限範囲を超えると音などで教えてくれます。
これだけの機能がついている為、Phantom4になってからは更に安全性が高くなったそうです。(既に、一部機能はPhantom3から付加されています)
尚、屋内の場合は、①GPS機能は利きません。②③は機能する為、安心です。
■Attiモード(Attitude)
GPSや障害物検知システム・ピジョンポジショニングシステム等、利用できない。
機体の位置決めには唯一、気圧計のみを使用して姿勢を制御します。
よって、下記の機能は使用出来ませんが、トイドローンよりは安定しています。
①GPS機能⇒不可
②障害物検知システム⇒不可
③ピジョンポジショニングシステム⇒不可
④距離制限・飛行不可ゾーン・ゴーホーム⇒不可
※高度制限は、50mを超える飛行をデフォルトで禁止する高度制限のみ有効
①~③不可の為、左右前後に操縦するとそのまま機体が流れてしまいます。私はスティックで元に戻したり、余力分を計算して、スティックの動きを早めに止めたりして、着地ポイントに移動するよう機体の動きを見ながら操縦します。
また、Pモードよりスピードが出ます。
その為か、Attiモード操縦後は一気に疲れます(--;)
しかし、早い物体を撮影する時や、流れるような映像を撮影したい方はAttiモードを使用した方が良い為
プロの方々はAttiモードも使い分けて操縦しているんでしょうね。
私も練習しなくては。
他に、Sモードがあります。
■Sモード(Sport)
機体の最高飛行速度が72km/h可能。(Attiモードも72km/h可能)
このモードでは、障害物検知システムが無効になります。
①GPS機能⇒可
②障害物検知システム⇒不可
③ピジョンポジショニングシステム⇒可
(高速時は機能しない場合あり)
④高度制限・距離制限・飛行不可ゾーン・ゴーホーム⇒可
高速操縦は、広い場所での練習が必要です。
以上、モードの違いでした。
参考資料 Phantom4ユーザーマニュアルV1.2 2016.03