ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

これからドローン操縦士を目指すドローンジョこと(ドローン女子)HIROMIの日記です。

Q173:航空法一部改正する法律(2019.9.18付)

ここ最近、審査要領の改正・農水協ガイドライン廃止など、ドローンに関するルールが改正されていますが

ドローンに関する法律が一部施行・全面施行されると、2019年8月23日に告示されました。

法の施行は、2019年9月18日です。

更にドローン飛行に関する規制が厳しくなります。

 

今回の改正で、違反した場合は、既に50万円以下の罰金はありますが

飲酒時の飛行は、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金と新設されてます。

 

これも、飛行禁止区域にドローンを飛ばしたり、航空機とのニヤミス、事故が毎年増加しているなど、ドローン運航ルールを守らない、守っているけど操縦技量不足、判断ミスなどで事故を起こしてしまった等

まだ、市場が成長する過程での経験不足などの課題が、このような法律を改正するまでに至ったのかも知れません。

 

ドローン操縦士や関係者は、今回の改正も熟知する事も必要ですが、自分だけではなく、まわりにも周知して行く必要があるかも知れません。

そうしていかなければ、更にルールが厳しくなっていくでしょう。

私のブログからも発信し、ドローン市場の成長につながればと思います。

因みに、私は法曹関連者でもないので、単に個人が調べ、メモとしてまとめているというレベルでご覧頂ければ幸いです。

 

関連する国交省のリンクと改正ポイント 

国土交通省HP

最新情報 8月23日付け

https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

 

今回の改正ポイント無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン

飛行の方法

飛行させる場所に関わらず、無人航空機を飛行させる場合には、以下のルー
ルを守ることが必要です。
① アルコール等を摂取した状態では飛行させないこと
② 飛行に必要な準備が整っていることを確認した後に飛行させること
③ 航空機や他の無人航空機と衝突しそうな場合には、地上に降下等させるこ

④ 不必要に騒音を発するなど他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させない
こと
⑤ 日中(日出から日没まで)に飛行させること
⑥ 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行
させること(目視外飛行の例:FPV(First Person’s View)、モニター
監視)
⑦ 第三者又は第三者の建物、第三者の車両などの物件との間に距離(30m)
を保って飛行させること
⑧ 祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと
⑨ 爆発物など危険物を輸送しないこと
無人航空機から物を投下しないこと
⑤~⑩のルールによらずに無人航空機を飛行させようとする場合には、安全面の措置をした上で、国土交通大臣の承認を受ける必要があります。

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上記、以下資料より一部抜粋

無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン

https://www.mlit.go.jp/common/001303818.pdf

・(ポスター)国土交通省からのお知らせ

https://www.mlit.go.jp/common/001303817.pdf

 

今回、①~④が新規で追加されています。

 

①飲酒時の飛行禁止

・アルコール、薬物は正常な飛行に影響を与えます

 

→因みに、航空法第132条2第1号の規定に反して、公共の場所においてドローンを飛行させた場合は、1年以下懲役又は30万円以下の罰金が科せられます。

 

②飛行前確認

・ドローンの外部点検・作動点検を行う

 

→機体(プロペラ、フレーム等)に損傷や故障がない、付属品(バッテリー・プロペラ・カメラ等)が確実に取り付けられている、通信系・推進系・電源系等が正常に動作しているか確認します。

 

私は、必ず飛行前の機体等のチェック後、機体を起動させ、まず上空5mほどでホバリングをし、前後・左右・旋回など、機体が正常に稼働しているか、GPS環境はどうかなど、確認してから飛行させます。

 

・飛行させる空域・周囲の状況を確認する

 

 →今回の法律にはFISS登録の件はありませんでしたが、周囲の状況を調べる手段の一つとして、FISS登録は有効活用できると思います。

 

・飛行下に第三者がいない事の確認

 

→補助者配置などで対応してますが

今後、自動航行・目視外飛行・1人操縦などの場合は、補助者配置できない場合は、ドローンにカメラを搭載し、周りの状況監視ができるなどの、手段も必要になってくるでしょう。

 

・気象情報を確認する

 

→風速・気温・降雨量の確認

現在は、天気予報での確認になるのかと思いますが

 

今後は機体開発技術も進歩している為、ドローンに気象状況を観測できるセンサーを搭載する事で、操縦士に伝達する方法もありますし

地上から上空の環境を知る事ができる機器など、機体性能の向上、周囲機種など、技術開発も進化している為、今後これらを使用する事で、気象情報収集ができるようになると思います。

 

③衝突予防

・周囲の状況に応じ、機体を地上に降下させる

 

→今まで、緊急回避の方法として航空機と同じように右回避など、統一は必要だと思っていましたが、今回、しっかりと「降下」させると記載されています。

機体の位置によっては、「降下」だけではなく、衝突する可能性のある方向と「別の方向」に飛行させることや、「空中停止」した方が良い場合もある為、その時の状況を冷静に判断する事が重要でしょう。

 

今後、機体にも自動制御装置で衝突回避機能等、開発も進められてます。手動での対応も必要ですが、自動で回避する時が来るのかも知れませんね。

 

等、他にも改正はありますが、今回の法改正は、数十枚に及ぶ資料です。全部読むのは時間を要しますが、第132条2と第134条3と第157条4は、チェックしても良いと思います。

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■「航空法及び運輸安全委員会設置法の一部を改正する法律 新旧対照条文」

P8/9/11/19に記載

https://www.mlit.go.jp/common/001303812.pdf

 

■具体的な解釈は、「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」に記載されてます。

https://www.mlit.go.jp/common/001303820.pdf

 

無人航空機(ドローン、ラジコン等)の飛行に関するQ&A

https://www.mlit.go.jp/common/001303819.pdf

 

また、一部の空港について航空法第132条1号の禁止空域が拡大されています。

 

下記、航空法施行規則は、文字ばかりで読みづらいですが添付します。

 ■ 国土交通省告示第460号

https://www.mlit.go.jp/common/001303816.pdf

 

因みに「安全な飛行のためのガイドライン」P3~P6の方で、わかりやすく記載されてます。

 

特に、空港における進入表面の見方が、更にわかりやすくなってます。

面でみるケースが多いのですが、側面で見る事で、飛行高度設定なども、見やすくなってます。

 

ご参考に

 

 

Q172:FISS登録方法「ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)」

航空局では2019年年4月より無人機の飛行情報を関係者間で共有するシステム

(以下「FISS」=Flight information sharing systemt:飛行情報共有システム」)の運用を開始しました。

 

対象は、下記のドローンを飛行させる(1)(2)の航空局への飛行許可申請が対象となります。その他、警察庁小型無人機等飛行禁止法・航空機飛行エリア・地方公共団体が定める法令に基づく飛行禁止エリア・航空法に基づく飛行禁止空域も含まれます。

 

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尚、2019年7月26日の国交省一部改正により、FISS登録は義務化となりましたが

航空法の許可承認申請が必要のない飛行の場合でも、FISS登録は任意となり

安全確保のためにも可能な限り入力をお願いしたいとの事。航空局ご利用案内FAQより

 

FISS登録方法に関しては、下記マニュアルがありますので、リンク貼ります。

付録でFAQもついてます。

 

■FISS:ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)

ご利用案内【無人航空機運航者編】

https://www.fiss.mlit.go.jp/public/api/operationsManualPDF

 

■FISS:ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)登録画面

https://www.fiss.mlit.go.jp/top

 

この背景も、ドローンの普及に伴い、航空機とドローンのニアミスとなる案件も増加し、安全確保の為には、事前に飛行情報を確認し、近接で飛行する場合等、衝突など起さないよう、安全対策を考えたシステムでもあるのでしょう。

 

登録に慣れるまでは大変ですが、事故を未然に防ぐことの軽減にはなる為、このシステムを有効活用して行きたいものです。

 

簡単ですが、FISS登録の流れを下記に記載します。

イメージを掴んで頂き、航空局のマニュアルを基本に登録してみて下さい。

 

今回の追加点

改正前 飛行申請→許可→飛行→事後報告(3ヵ月1回)

改正後 飛行申請→許可→FISS登録・確認→飛行→事後報告(3ヵ月1回)

 

■FISS登録

①専用HPにアクセス・IDを取得

https://www.fiss.mlit.go.jp/top

上記リンクをクリックし、まずアカウントの開設・個人・機体情報等を入力します

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 上記、「開設」をクリックし、メールアドレス・パスワードの登録をします。

認証確認メールが届きますので「メールアドレスの確認」をクリックし

再度、「ログイン」をクリック、メールアドレス・PWを入力し、ユーザー管理画面が表示されますので、氏名・住所・電話番号等を登録します。

 

 ②機体情報の登録

飛行させる機体情報を登録します。

既にDIPSに登録されている方は、中央の「機体連携」飛行許可申請との連携を行いますをクリックし、画面の指示に従って入力すると、自動的に登録されます。

DIPSに登録されていない方は、「機体情報」機体登録を行います。

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DIPSに登録せず、今まで書類での飛行許可申請をされている方々は、これを機にDIPSに登録すると良いかも知れません。

※DIPS「ドローン情報基盤システム」

https://www.dips.mlit.go.jp/portal/

 

③飛行計画前の確認

自分が飛行させる場所で他のドローン運航者の飛行計画があるか確認をします。

「飛行計画参照」をクリック

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下記、左上の「抽出期間」を入力するとFISS登録されている方々の情報が表示されます。これによって、近隣飛行しているドローンの飛行時間・緯度・経度・高度がわかります。

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④飛行情報の登録

飛行に影響がない事を確認したら、自分の飛行情報を登録します。

左上の「飛行計画登録」をクリックします。

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下記のページが出てきますので、飛行させる範囲を「+」プラスボタンをクリックし、飛行ルート設定を行います。

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飛行する場所を設定し、高度・日時・操縦者・ルール等、必要事項を入力し

「登録」で完了です。

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後は、入力した情報があっているかなど、「飛行計画登録」→「飛行計画情報」で確認する事ができます。

 

以上、ざっくりですが、登録の流れです。 

  

しかし、FISS登録するには、NET環境がある場所で、飛行前にPC/タブレット/スマホなどで事前登録する必要がありますので、現場に行く前に設定しておいた方が良いでしょう。山岳地帯は殆どNET環境は皆無の状況ですよね。

 

FISS登録して思うのですが、初期設定から飛行ルート設定とシステムを理解、慣れるまで時間は要します。

同じルートを何度も飛行する場合は、履歴が残るので飛行計画をコピーすれば良いので、2回目のフライトからは簡易的にはなるのですが

PC/スマホ等、慣れていない方は、多分FISS登録は難しいと感じます。

 何かしらのサポート体制を考えないと・・・

 

因みに、義務化になるのは、2019年7月26日以降に許可承認を受けたものから対象になる為、7月26日以前に包括申請(1年)を頂いてる方は、来年まで約1年間は任意になるそうです、それまでに習得できるようにしたいものです。

 

違法の場合は?と伺った所

「飛行許可等の取り消し、又は新たな条件が付される可能性があります」との事です。

 

今回の改正やFISSなど、わからない事は、下記へ電話すると教えて頂けます。

最近は、サポート体制を強化して頂けたのか、以前に比べると電話も直ぐ出てくれるようになりました。

 

お問い合わせ先

無人航空機ヘルプデスク

電話: 03-4588-6457

受付時間 : 平日 午前9時から午後5時まで

(土・日・祝・年末年始(12月29日から1月3日)を除く

 

Q171:(空中散布)国交省ドローン一部改正(2019年7月30日)

等々、「空中散布における無人航空機利用技術指導指針」(平成27年12月3日付け27消安第4545号消費・安全局長通知)が、2019年7月30日に廃止されました。

 

今まで、ドローンによる農薬散布は、農水省と農水協の両局長通知でだされていました指導指針をベースに安全運航してきましたが

市場も拡大し、自動航行・一人で操縦できるようにする為には、両局長通知内容では、一部改正が必要な箇所もあり、官民協議会も設立され議論が成された結果

 

今回、国交省からは新マニュアル、農水省からは新ガイドラインが提示され

農水省と農水協の指導指針が廃止されたという流れです。

 

私が携わるようになった3年前は、ドローンでの手動農薬散布が主流で、産業用無人ヘリのルールをベースに制作されたマルチローター(ドローン)の農水省と農水協の指導指針(ガイドライン)は、とても重要なマニュアルでもありました。

 

長い年月の経験の元、制作された指導指針でしたので、今でも、このルールは自分の糧とし、今回の改正内容に沿って運用管理して行きます。

 

以下、農業でドローンを取り扱う方に読んで頂きたい資料を添付致します。

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① 国交省HPより

無人航空機飛行マニュアル(DID・夜間・目視外・30m・危険物・物件投下)

空中散布を目的とした申請について適用(令和元年7月30日)(資料)

http://www.mlit.go.jp/common/001301400.pdf

 

農用地等における無人航空機による空中からの農薬、肥料、種子又は融雪剤等の散布(空中散布)を目的とした航空局標準マニュアルです。

 

ポイント

・飛行前に、気象・機体の状況・飛行経路及び散布範囲について安全確認をする

・飛行前に、FISS(飛行情報共有システム))に情報を入力する P3-22行目

・物件との間に30mの距離を保てない飛行の体制

 プロペラガードを装備する。装備できない場合は、第三者が飛行経路下及び

 散布範囲に入らないよう監視及び注意喚起する補助者を必ず配置する P6-1行目

・目視外飛行は、目視内農地と接続する農地の範囲内のみで実施 P6-14行目

・補助者を配置せず空中散布を行う場合の体制(1人で操縦の場合)

 飛行高度は空中散布の対象物上4m以下

 ジオフェンス・フェルセーフ機能の設定をする P6-25行目

 製造者等が保証した「位置誤差」「落下距離」を合算して、立入管理区画を設定する

 P7-1行目

 →製造者等が示していない場合は、飛行マニュアル別添参照

 <自動操縦の場合>

 メーカーが位置誤差を保証する場合:メーカー保証値(数㎝~)

 メーカーが位置誤差を保証しない場合:10m

 <手動操縦の場合>

 操縦者が目視で確実に機体の位置を把握できれば、位置誤差を考慮する必要はなし

 等

 

今まで農水協のガイドラインでは1人操縦は認められてませんでしたが、今回の改正で条件(プロペラガード付き・高度4m以下・ジオフェンス・フェルセーフ・立入管理区画の設定)はありますので、1人操縦できるようになってます。

  

② 農林水産省HP

無人航空機による情報

http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120507_heri_mujin.html

 

無人マルチローターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン(資料)

http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/attach/pdf/120507_heri_mujin-115.pdf

 

上記、P2-19行目に記載されている、機体等メーカーによる散布方法が設定されておらず、取扱説明書等に記載がない場合は、当面の間

「マルチローター式小型無人機における農薬散布の暫定運航基準取りまとめ」

平成28年3月8日マルチローター式小型無人機の暫定運航基準案策定検討会)を使用

(資料)

http://www.j3a.or.jp/business/others/standard.pdf

 

今回の改正で、メーカー等の関係機関の取説見直しには、時間も必要な為

“”当面の間の暫定運航基準”もあるんですね。

 

③ 農林水産航空協会HP

関連情報

http://www.j3a.or.jp/business/others.html

 

無人航空機を利用した空中散布に関する制度変更への対応について(令和元年7月1日)

(資料)

http://www.j3a.or.jp/oshirase_20190701.pdf

 

上記、農水協からは、マルチローターについては、農林水産省の登録認定等機関の業務としてではなく、自主事業として対応する旨、記載されています。

なお、Q170でも紹介させて頂いた、7月26日改正されたFISS(飛行情報共有システム)は、どうするか7月1日付の為、記載はされていません。

 

個人的には、FISSの飛行場所を農水協で代理登録するのは難しいと思います。

きっと、請負防除者・整備事業所・販売代理店・メーカー等が、農家さんをフォローしていかないと難しいのかも知れません。

 

以下、パブリックコメントの回答も出ています。

「ドローンの農業利用の拡大に向けた規制改革に係る関係通知の整備に関する意見・情報の募集」の結果について 

パブリックコメント:結果公示案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ

 

これから飛行許可申請を出す方々は、今回の改正の対象者になる為、運航ルールを守って、業務遂行しましょう。

 

※追伸

ドローンの普及と共に、事故も増加しているようです。

以下、国交省から注意喚起文書が出ています。

 

国交省HP

空中散布における無人航空機の安全対策について(注意喚起)

国空航第973号 令和元年8月9日

https://www.mlit.go.jp/common/001302760.pdf

 

農業での事故は、圃場周りには電柱も多く、電線などの接触事故や

電話線など、遠目では気づかない細い線もある為、十分注意して飛行しましょう。

 

 

Q170:国交省ドローン一部改正(2019年7月26日)

2019年7月26日付けで、国交省から無人航空機の許可・承認の審査要領が大々的に改正されました。

 

2015年11月から制定され、5回目の改正となりますが、今回は、安全運航の措置を講じた内容が多く盛り込まれ、飛行申請・機体性能など、操縦者以外にも、教育機関行政書士・機体メーカー等、熟読する必要がある内容になってます。

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これも、人身事故や有人機とのニヤミス、2022年以降の目視外飛行レベル4が、

明確になった事など、様々な要因があっての改正だと思います。

 

また、7月末に一気に改正がされたのも、2020年東京オリンピック1年前でもあり、包括申請の有効期間1年という事もあり、このタイミングで急がれたのかも知れません。

 

それぞれ説明すると相当なボリュームになる為、ポイント説明とリンク入りつけます。

夏休みの宿題と思って、何度も繰り返し読み込みます0(><)0

 

資料が必要な方は、下記リンクから印刷して下さい。

 

① 無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(令和元年7月26日)

国交省HPより

https://www.mlit.go.jp/common/001254115.pdf

 

ポイント

(安全体制)

・飛行前に飛行予定の情報(日時・範囲・高度等)をインターネット(FISS:飛行情報共有システム)に入力する P14-2行目

(第三者上空)

・やむを得ず、第三者上空で離陸重力25kg未満の機体を飛行させる場合

 バッテリー並列化・予備バッテリー・有線で電力供給等、安全設計が必要

 機体が直ぐ落下しないよう、多くのプロペラ及びモーター叉はパラシュートを有する等

 P19-17行目

(目視外飛行)

・目視外飛行で補助者配置できない飛行の場合

 灯火装備又は認識しやすい塗色を行う P22-24行目

 飛行経路全体の航空機の状況を常にカメラ等で確認

 地上において、周辺の気象状況等を把握できること

(例:無人航空機の制御計算機等で計測又は算出状況を操縦装置等に表示等)

 P23-3行目

  飛行経路は、山・河川・農用地など、第三者が存在する可能性が低い場所を設定

 P24-6行目

 プロペラガード等の第三者に危害を加えない機能がない場合は

 製造者等が保証した落下距離・立入管理区間に立看板等を設置する P24-26行目 等

 

尚、一部抜粋・簡略文にしている為、条件によっては必要でない物もあります。

参考程度でご覧ください。

 

② 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン

(令和元年7月30日)

国交省HPより

https://www.mlit.go.jp/common/001301393.pdf

 

ポイント

・飲酒での操縦禁止 P9

・他の無人航空機を確認した場合は、他の飛行している者と調整 P9

・操縦者及び補助者は、無人航空機の関係者である事がわかるような服装(ベストの着用等) P10

・大量の水を持参(火災発生時の初期消火の為、準備・携行する) P10

・「飛行情報共有システム」(FISSドローン情報基盤システム)に飛行計画を入力 P13

 

 ③ FISS:ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)(令和元年7月26日)

https://www.fiss.mlit.go.jp/top

2019年7月26日以降、国交省より「許可・承認」を受け、飛行を行う場合は、その都度、飛行前に「飛行情報共有システム」を利用して飛行経路に係る他の無人航空機の飛行予定の情報等を確認するとともに、当該システムへ飛行予定の情報を入力する

 

FISS入力マニュアル

https://www.fiss.mlit.go.jp/public/api/operationsManualPDF

 

今回の改正で、益々ドローンの規制は厳しくなるでしょう。

それは事故を起こさない為でもあります。

空飛ぶ物を取り扱う者としても、安全運航に努めて行かなければなりません。

 

ただ、今回の改定で思う事は、物件投下・危険物輸送に係る農薬散布は、今回の改正でFISS入力がインターネットで必要になるという事です。

2019年7月26日以前に包括申請(1年)している方は、約1年間は義務ではなく、任意になる為、それまでに、インターネットを使いきれない方は、代行申請をどなたかに依頼するか、自ら出来るようにするかなど、まだまだ課題はありそうです。

 

こう思うのは私だけではないようで、パブリックコメントからも色々な意見が出ています。

 

・「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」の一部改正に関するパブリックコメントの結果について

https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155191218&Mode=2

 

■まとめ

 

・飛行前には、FISS(飛行情報共有システム)に事前入力

・目視外飛行で補助者無しの場合は、他の方法(カメラ等)で確認する

・飛行する場合は、火災防止の為、大量な水を持参する

・飲酒操縦不可

・操縦関係者とわかる服装

・機体メーカーは、落ちないドローンを開発・安全対策をしなさい

国交省への飛行許可・承認の必要のない飛行であれば、この改正は対象外

 等

 

Q169:猛暑対策2019

うぉぉぉぉ・・・・

今年の夏も暑いです(><)

7月前半は一日も30℃以上の日がなく、33年ぶりの真夏日なしと

今年の稲の生育状況も心配していましたが

8月に入ってからは35℃を超す猛暑となり、夏の太陽の光が燦燦🌞

稲も順調に生長しているようです。

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田んぼは、一面青々と茂り、稲の緑が一面に広がっているので、ドローンが飛ぶと、

絵になる光景でした。

 

しか~し、炎天下での作業は、相変わらず厳し~い(~~;)

全面肌を出さないよう完全防備で、日焼け止めもばっちり塗りたぐり、昨年の経験が役に立ち、熱中症にならず業務終了♬

Q154:熱中症に負けるな~ - ドローン操縦士になるための100の質問(産業編)

やっぱり、氷をガンガンにいれた水筒の水は上手い!

 

そこで、今年は熱中症対策の展示会が東京ビックサイトで行われてましたので

気になった商品の紹介をします。

 

「メンテナンス レジリエンスtokyo2019」

この展示会は、インフラ点検用のドローンなど、数多く出展されている展示会です。

今回訪問した目的は、市場調査とお客様に会いにいく事だったのですが、「猛暑対策」の看板が目に止まり、誘惑されるように、ちょこっとだけ、別の展示フロアーにフラフラと立ち寄りました(^0^)

 

まず気になるのは、携帯扇風機です。

■Speed Cooler ウェアラブル ネックファン

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プロポを持つ事を考えると、両手が使えるハンズフリー扇風機が良いので、ウエラブルネックファンを首にかけてみましたが、持続時間も2~4時間。充電時間は4~5時間と少し時間は掛かりますが、軽量で女性には紙の巻き込み防止ネットもついて、赤い箇所が曲がるので、角度も自由に調整ができ、かなり良かったです。

 

 ■シャツシャワー ときわ商会

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こちらは、洋服に直に吹きかける事で冷たさを感じる商品です。

気軽に日常で使用するには良い製品ですね。

 

歩き続けると、何とコテコテの大阪弁のお兄さんが、ヒンヤリして良いよと

小さなタイプを腕に巻いてくれたら、何と冷たくて気持ちいい!!!

 

■Cool Armar CA2

暑さと戦う現場のために。「人間エアコン(R)」

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水を循環させて冷却するタイプなので、水を腰バックのボトル(水循環冷却バックシステム)に入れて作業するというものです。

作業現場は、これくらいの冷たさを感じる、強烈な物が良いので、

容量は2Lと1Lとあり、2Lは流石に私には重く、1Lなら何とか大丈夫かなと

真剣に購入するか悩みました。

後日、仕様を真剣に読んでいたら500mlでも良いみたいです。益々気になる・・

 

そして、また歩き続けると、虫除け対策のウェアが展示されていました。

衣服に防虫加工繊維を使用してます。

 

■BUG OFF

【虫よけ】コーティングのBUGOFF(バグオフ)

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私は、よく蚊に刺されるので、お話を色々お伺いすると

UVクール(冷感)ドライ素材を使用した物もあるという事で

これは良いぞと、トップス・レギンス・アームカバーを衝動買いしてしまいました(^0^)/

 

家で着てみると、何とヒンヤリとした素材なので、虫よけ効果以外にも熱中症&日焼け対策効果もあるので、着るのが楽しくなりました。

洗濯は70回位までなら、虫よけ効果が無くなる事は、ないそうです。

 

今年のヒットは、一般的に携帯扇風機が人気のようでしたが

私は防虫剤加工済のウェアがヒンヤリとして、虫も寄せ付けないのでヒット製品でした。

 

今年も熱中症にならないよう皆様も、1時間毎に休憩して

外にいると暑さに慣れ、案外平気って思っちゃうけど、一人で行動しないで、チームで声掛けしながら作業して下さいね。

 

Q168:空の産業革命に向けたロードマップ2019

「小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会」にて
「空の産業革命に向けたロードマップ2019」が発表されました。

 2019年6月21日付け経産省HP 掲載

 

ドローン(METI/経済産業省

空の産業革命に向けたロードマップ2019 (PPPP形式)

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/robot/drone.html

 

今年で3回目の更新になります。

2018年版と比較して、どこが具体的に明記されたかポイントを押さえてみました。

 

 
①環境整備
有人地帯での目視外飛行(レベル4)の2020年代前半が、2022年度へ明確に提示された。 
レベル4の内容(人口密度の高い地域・重量のある機体・多くの機体の同時飛行・航空機&空飛ぶクルマと小型無人機の共存)追加

・・・レベル4が、2022年と明記されたという事は、その頃には空飛ぶタクシーが実現?されるのかも知れませんね。


②技術開発
安全性&信頼性→技術の確立へ変更
機体の自律化・知能化・衝突回避技術の小型化・省電力化・UTMSの実装技術の確立・国際標準化

・・・ドローンもロボットとして、AI・画像認識・衝突防止機能など、様々な技術を取り入れる事で自律したドローン(ロボット)開発へ進化してる。開発定義もISOなど、世界レベルでの基準が示されてくると考えられます

 

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③物流
陸上輸送が困難な地域で生活部品や医療品等を配送」追加

 ・・・災害など、急務を要する場所への物流が追加される

④災害対応
「土砂崩落等の災害対応におけるドローンを用いた状況把握の自動化・現場導入の加速」追加
「災害現場における資機材の搬送等による活動支援」追加
「災害現場におけるより高度な資機材の搬送等による活動支援」追加

・・・毎年、地球温暖化などの影響もあり、自然災害が多くなっていると感じてます。益々、災害で活用できるドローン(耐風性能・防塵・防滴等)が必要とされるのでしょう。

 

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農林水産業
「農地ごとの作物の育成状況等を広域に確認」追加
「農薬散布面積を100万haに拡大」追加
「2022年度までに全都道府県・全森林管理局で森林被害の把握等にドローンを利活用」追加

 

・・・散布面積が広がっている事から、ドローンの同時飛行など、作業効率UPへとドローンの開発レベルが上がっている。DJIも5機同時飛行が出来るようになっている為、北海道など広い圃場で見る事が出来るかも知れません。

農地以外の林業・水産でのドローン活用ニーズが高まっている。

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⑥インフラ維持管理
「人の手で確認しにくい橋、建物、道、送電線等を広域的に点検」追加
「砂防施設等の維持管理へのドローンを用いた点検の自動化に着手」追加
「砂防施設等の現場への導入の加速」追加

 ・・・インフラ点検事業の明確化(橋・建物・道・送電線等)。砂防施設の点検等、土砂災害が増えてきている昨今、ドローン導入が加速される。


⑦測量
「3次元測量により詳細な地形の把握、3次元データの作成を促進」追加

・・・写真測量・レーザー測量で撮影から、事後処理(画像処理システム)へシフトされている。より現場で活かせるソリューションサービスへ。


⑧警備業
新規追加
「市街地等の広域巡回警備」追加
・・・令和に入ってから、皇居上空飛行、渋谷スクランブル交差点上空など、警察官を手こずらせるニュースがクローズUPされている。2020オリンピックに向け、ドローンの規制強化がされるのでしょう。

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2019年のロードマップを見る事で、今後、どの市場をどのメーカー・企業がシェアを取りに行くかも今後の動向として注目して行きたい所です。

Q167:GS PRO

最近、ドローン操縦士は不要になるという記事を読んだりしますが、個人的にはドローンが普及されると共に、ドローン操縦士は重要な仕事の一部になってくると思います。

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但し、プロポでの手動操縦100%ではなく、自動航行などタブレットやPCで、自動飛行設定ができる人が更に求められる時代になると思います

操縦技術以外には、飛行ルート設定、機体の状態確認、万が一の緊急回避など、最終的には人が介入できる体制と技能は必要です。

 

ドローンを飛行させるための全般的な安全知識と飛行環境判断、法律・ルールなど

熟知したドローン操縦士が、更に求められるようになって来ると思います。

 

農薬散布現場では、今でも手動で飛行した方が早いという方もいますし、私もそう思いますが、自動飛行の機体性能レベルは年々高くなっている為、今後は自動操縦の方が楽になるでしょう。

 

そこで、今回は自動航行のソフトについて思う事を記載します。

自動航行には、メーカーや用途によって使用するソフトが違います。

 

今、私はエンルート機がメインの為、ソフトはArduPilotのミッションプランナーを使用していますが、プライベートでは、DJIのGS PROを使用します。

 

DJIの自動航行も時の流れと共に、2016年頃はライチを使用し、GroundStationの時もありましたが、2017年GSPROが販売された時は、あまりにもの簡易さに衝撃を受け、当初は、マニュアルも英語版しかなかったのですが、現在は日本語版もでているので、理解するのに時間を要する事がなくなりました。

 

■DJI GS PROマニュアル(DJI社より)

https://www.dji.com/jp/ground-station-pro

 

しかし、両社を使って思う事は、どちらもメリット・デメリットがあるなと感じる事です。

 

DJIの場合は、時によってはGS PROではなく、ライチを使用したりします。

理由は、高度差がある飛行ルート設定がGS PROは苦手。

起伏の大きい地形の場合、対地高度に合わせた飛行設定ができなく、離陸地点からの高度0m以下の飛行設定もできない。

測量などで撮影する際のラップ率を高めに設定するか、こまめに飛行場所を移動し、撮影する事で対処出来ますが、それによって、後処理の画像解析では、何枚も重ね合わせ処理をする為、作業時間を要します。

できれば一回の飛行で撮影を終わらせられれば処理は簡単なのですが・・

 

よって、平坦な場所での測量はGS PROで良いのですが、勾配差のある山岳地帯などは、DJIならライチ又はミッションプランナーを使用するなど、用途によって使い分けをすると良いと思います。

 

そうは言ってもDJI派が多いので、上級レベルになると、ミッションプランナーをライチに落とし込み、DJIで飛行しているという神業をもっている方もいるようです。

流石に私もそこまでの技術はない為、すごく気になります。

 

あと、自動航行設定をする際、地図上にWayPoint設定をするのですが、精密な飛行設定をする際は、DJIはAppleの地図を使用している為、GoogleMapよりは質が悪かったりするので、フォトマップ機能(有料)がある為、それで一部は解消できるようになっています。

 

ミッションプランナーは、GoogleMapをベースにした自動航行設定が出来るので精度は良いです。但し、GoogleMapと言っても、いつ衛星で撮影した画像かはわからない為、事前にデスクワークでルート設定をしてから、最後は現場で最終確認をします。

また、Mapツールで、機体との対地高度をPC画面で確認出来るので、気持ち的にも安心して飛行する事が可能です。

 

でも、PCだと現地へ持っていくと邪魔になるので、今後はPCでなく、早くタブレット対応にして欲しいと願うばかりです。

 

など、ドローンと言ってもメーカーによって、使用ソフトが違うので、違うメーカーの機体を操縦するには、それぞれ勉強しないといけないので大変(><)

せめて、国産だけでも同じにして欲しいよ~。 

 

他の国産メーカーには、ACSL・PRO DRONEなどありますが、ACSLは独自のソフト開発ですし、PRO DRONEはDJI仕様であったり顧客専用と、こちらも独自性が高い為、DJIから産業用に切り替える場合は、ArduPilotをベースにした機体の方が、汎用性があって良いのかも知れません。

 

スマホもそうですが、メーカーによって、違いがある事で差別化が出来ています。

iPhone派がいれば、android派がいるように、ドローンも今後様々な市場ニーズに答えられる機体が今後出てくるのでしょう。